
第10回越前おおの春を彩るひな祭り
令和2年1月18日から開催されたひな祭りは、好評で毎日大勢の方々に入場者を数えています。
イベントはおよそ天気に左右されるものですが、今年は特に雪も無く、穏やかな日々が続いていますため、県内外から多くの人がお見えになっています。
最初が多いと口コミやSNS等でさらに入場される方も増え、10回目の記念イベントをぜひご高覧いただきたいと思います。
会場内には慶祝の令和のひな人形や東京オリンピックカラーを使用したあい色の立びなが展示されています。
代々越前大野市内の旧家が所有されていた、江戸時代の享保びなや京都の大木平蔵のひな人形が展示されています。
江戸時代の享保びなの隣にオリンピックの立びなの展示が一目で鑑賞できるのは、越前大野のひな祭りだけかなと思っています。
ひな祭りに関しては、また次回ご紹介しお話しします。
先日、NHKのテレビのアナウンサーが束帯の衣装を着用して慶祝の令和びなを中継取材されました。
ニュースで何度か放映され、それ以降テレビを見られた方がそのひな人形を見ようと、県内外から訪れる人が増加しました。
3月22日まで開催してますので、ぜひご覧下さい。(チラシについてはホームページに記載しています。)
リメイクの駆け込み
1月末になりますと、リメイクのお問い合わせは、開口一番今年のひな人形に間に合いますかとおっしゃいます。
確かに今はいっぱいですが、毎日順次1つずつ丁寧にリメイク・リサイズをさせていただいておりますので、よろしいかと思います。
以前申し上げましたように、お人形の修理等がありますと、ちょっと無理かなと思うこともあります。
お顔のよごれや髪のときつけ等はできますが、衣装の解体や着せ替え等は時間がかかります。
やまだでこのお人形の修理は無理かなと判断しますと、修復専門の人形師さん等をご紹介します。
令和2年にご家庭にしまわれていた大切なひな人形を今一度飾ろうと思われた方は、ぜひひな人形をご覧になって今一度お確かめ下さい。
リメイク・リサイズとまではいかなくても、お顔のこの部分だけ、衣装のこの部分のよごれだけ等も気になることがありましたらご相談下さい。
できるだけご意向にそうように努力いたします。
ひな人形について
それでは前回の続きのひな人形についてお話しします。前回については下記リンクからご覧ください。
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衣裳の金襴について
雛人形の衣裳は主に金襴が使われています。金襴は縦糸よ横糸によって織り上げられており、縦糸を地糸とし横糸(抜き糸)、金糸の変化によって模様が織り上げられます。縦糸と金糸のみで織ったものを抜き糸無し(抜きなし)といい、以下横糸の使い方によって名称が変わります。横糸一色と金糸によるものを箔一丁、金糸と横糸二色が絶えず模様に出ているものを二丁。横糸三色を三丁。それ以上四丁・五丁もございます。その上に金糸を撚り上げたものを加えて織ったものを金通しと呼びます。一つの模様の区切りで色を他の色糸に変えたものを切替といいます。二色以上の色糸が使われていても切替の場合は、切替二丁、切替三丁といいます。他に胴入りと呼ばれている部分的横色糸を減してあるものがあります。雛人形の衣裳として最高四丁までを主に使います。
人形の着付けで目につくもの
(1)親王
ここでは殿(男)の座り方を見てください。足を組んでいるものが大体上物で、按座(足を重ねている)、円座(足を合わせている)があります。極めて良いものは袖は吹抜き袖になり裾は本襴作りとなっております。姫(女)の方では後の裾の枚数が多いものは良く、おくみ付けなどの凝ったものもございます。袖にはししゅうなど入れます。
(2)官女
一般的に多く飾られているものは、二人が打掛けを着て立っており、中の一人は座っています。又、三白と呼ばれる三人共白衣裳の打掛け無しのものもあります。極めて良い物は袴の足の部分が分れている割袴を着けております。
(3)五人囃子
腰掛けている大鼓・小鼓の二人は両足を揃えるか、左右いずれかの足を踏み出しています。鼓・太鼓の三人は両袖を脱いでおります。変った型では「かみしも」を着た五人囃子もあります。
(4)随身(臣)
赤色の衣裳は老人、黒色の衣裳は若人となっているのが一般的です。極めて良いものは、殿と同じく「吹き抜き袖」、「本襴裾」などがあります。
(5)仕丁
衛士は白の狩衣を着ています。薄い絹の狩衣や、その代わりに白の金襴を着ているものもございます。袖を脱いだものもあります。
極く良いものは吹き抜き袖になっております。