ひな人形のリメイクで「ケース入り」をご希望される方が最近多いです。というのも、ケースのメリットとして
- 「埃がかぶらない」
- 「年中飾っておける」
- 「片付ける際に楽」
- 「メンテナンスがほぼいらない」
など多くのメリットがあり、需要が高まってきています。
そこで今回はそのケースについての種類や写真を分かりやすく解説していきます。
Contents
ケースについて
以前は七段15人2人をケースに入れて、コンパクトが第一条件で黒枠の金屛風が主流でした。最近は、ケースも華やかに金の背景ではなくファッショナブルにとおっしゃる方が増えてきました。金バックの背景はおひな人形を際立たせ映えますと申し上げても、ケースの背景の柄ゆきをかえて下さい、例えば桜花、梅柄の現代風の柄をご指名なさる方や、古典柄の松やつる、松竹梅、扇柄を臨まれる方もいらっしゃいます。
やまだでは、全国から屏風の多くの種類を集め保管しています。
しかし、ケースの背面の模様入りとなりますと、ガラスケース屋さんにお願いするため限られてきます。
背面の模様入りのケースは、お時間がかかりますことをご理解下さい。
お手持ちのお人形をケースに2人、5人、10人等にうつす時に、ご自分だけのオリジナルのひな人形にリメイクされる場合、飾られるスペースはもちろん収納場所も考えられます。それが決まりますと、ケースの内容にこだわり、最後にケースの様子にこだわられます。
ケースの種類・材質
ガラスは割れるからとおっしゃる方には、アクリルケースもございます。
ただ、アクリルはあまり大きいもおのは生産されていません。
そうかといって、ガラスケースはかなり重いのが難点です。
床の間に通年設置されて、1月~3月はひな人形、3月~5月は五月人形、6月~11月はご家庭にある美術工芸品や全国各地のお土産の人形等をご趣味で飾られて、ケースを有効に利用なさる方もいらっしゃいます。
前回は屏風についてお話ししましたが、今回はケースについてお話ししました。
ケースは前から開閉できるケースと、上からかぶせられるかぶせケースの二種類があります。
前開きのケースは、ご自分で前とびらを開けて、手軽にケースの中の人形、道具を交換することができます。
前開きのケース(↓ 2枚)
かぶせのケースは、ケースの土台に人形、道具を置いて最後に上からケースの上部を設置します。
かぶせのケース(↓ 2枚)
利点は、ケースの枠が細いためケースの中の人形がよく映えます。前開きのケースも前面のガラスでも人形がよく映えますが、四方の柱がスリムで中の人形がよく見えます。
ケースの枠の色は黒が主流でしたが、他にはブラウン、桑、最近はピンク、赤、緑、黄色等がございます。
以前からケースの枠が黒、桑、茶色以外は考えられませんでしたが、実際に数十年前のひな人形を飾ってみると新鮮な驚きがあり、はっとされることもあります。
ケースの形も四角形から六角形、丸型、円すい形、ここまでくるとケースも芸術品でひな人形、五月人形とともに、どこに置かれても鑑賞にたえうるケース飾りになっています。
いろんなケースの形の例
背面が金とか模様とかおっしゃる以外に、背面が鏡になっていて鏡ケースといわれるケースもございます。
人形を見ているとご自分の顔が映るので、嬉しいとおっしゃる方と、恥ずかしいとおっしゃる方もみえます。
背面が透明ガラスになっていて、四方どこから見ても人形、道具がよく見えるケースもございます。