ひな人形について

文様(古代文様)について「国内から渡来まで」

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十分休養を取られまして、御身体の健康を祈り上げます。

文様について

 今回は、前回の続きで日本の着物の文様についてお話しします。

前回の記事は、こちらをご覧下さい。

ひな人形の衣装の文様の種類について4つご紹介

 日本の伝統文様の代表的なものは、多くの種類があります。

 古典文様には、日本に古くからある文様と外国から渡来した文様があります。

 ひな人形や日本人形に使用される文様は、やはり日本で生まれた文様が多いです。

 古典文様は優美さがよく表現されています。

 染めと織では質感と地色文様も全く別種ですが、人形の着物の文様は、古祥文様、有職文様といった古典の安定した文様が多く使われます。

 伝統の古典文様は、ひな人形や日本人形の衣裳にかかせないものです。

 古典文様は、単純化され洗練されて新鮮に感じる文様もあり、モダンな模様に感じることもあります。

有職文様(ゆうそくもんよう)

 有職とは、宮中の行事や儀式に詳しい学者や装束などの専門家(有職故実)のことです。

 文様には、主なものに唐草文、亀甲文、丸文、藤の丸等があり、現代にも伝わっています。

 

吉祥文様

 有職文様の中からめでたい文様を、特に吉祥文様とよんでいます。

 時代によって変化もありますが、吉祥文様は松竹梅等を加えて貴族の文様から時を経て、一般庶民の慶事向きの文様になったといえます。

 中国から入った「宝尽くし」も日本風になり、人間の願望をこめた宝ものの数々が文様となったものです。

 

名物裂(めいぶつぎれ)

 由緒ある織物のことです。

 室町時代から桃山時代にかけて、中国をはじめインドや中近東の国から渡来した織物で、時代裂ともいいます。

 裂(織物)の一点づつに名がついていますが、文様の名の他に、産地や経路、その所有者に由来する名がついています。

 有栖川裂は、有栖川宮が所有されていた裂です。

 裂の種類によって、金襴、緞子(どんす)、間道(かんとう)、風通、モール等があります。

 更紗は渡来品ですが、茶道の裂としてはよびません。

 ひな人形の衣裳にも、使用されることもあります。

 インド、ペルシャ、ジャワ、シャムなど、南方諸国の特徴あるモチーフが、時間をかけて染められています。

 楽しく美しい文様です。

 他に時代の文様についてのべます。

 正倉院文様は、奈良時代に天皇が東大寺に奉献された聖武天皇の遺留品が保存されています。

 内容は、多くの文化財が残されています。

 正倉院文様、天平文様とよばれ、各種の工芸品や染織物の文様をさしていいます。

 ひな人形の名前入り木札に直接、正倉院模様を使用したひな人形に正倉院とかかれたものもあります。

 正倉院文様は、格調高いものとしてひな人形の衣裳の文様に使われます。

古典文様の中でも、最高に古い文様ですが、渡来文様であることも分かっています。

この文様が有職文様となって、平安時代に受け継がれていきます。

慶長文様は、桃山文様ともよばれています。

この慶長模様は、現在の友禅染で生きています。

大輪の菊、梅、扇面、御車が大胆に染めてあります。

友禅染は、宮崎友禅斎が始めて友禅という名がつけられました。

 この技法によって、絵画的な文様が着物の上に染められるようになりました。

 ご自分のひな人形をゆっくりご覧になって、どのような模様かお確かめ下さい。

有栖川文様

正倉院文様

 

おわりに

 今回は、ひな人形、日本人形の衣裳の文様についてのべました。

 リメイク・リサイズでお持ちになったひな人形を、一様に皆様は謙遜されます。

 「私のはそんなによくないの、親にもらったから大切にしているの」とおっしゃいます。

 私が、一つ一つお人形もお顔も衣裳も由来があってよいものですよと申し上げると、感激され今まで知らなかったとおっしゃいます。

ご説明させていただくとびっくりされて、最後にはお買い上げになったご両親様に感謝されます。

後日、ひな人形のお道具についてご説明します。

資料を集めますので今しばらくお待ち下さい。

ごゆっくりご自分のひな人形を今一度ご覧下さい。

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