ひな人形について

おひなさまの標準的な飾り方やしまい方と注意点

先週は、七段飾りのひな人形の飾り方をご説明いたしました。(前回のブログは下記リンクからどうぞ)

リメイクで一番需要がある七段飾りの各名称や飾り方を解説

よく理解できたとおっしゃる方がいらしたので、今回は親王飾り、収納飾り、三段飾りについてお話しいたします。

 

親王飾り

飾り順(⑩→④→③→①→②→⑤→⑦→⑥→⑧→⑨)

まず飾り台を置いて、次に屏風を置きます。

そして飾り台の上に親王台を置き、その上にお人形をのせます。

次にぼんぼりを両端の奥にのせて、真ん中に三方をのせ、お人形の前に菱餅を置きます。

最後にぼんぼりの前に桜花を置けば完成です。

 

収納飾り

飾り順(⑩→④→③→①→②→⑤→⑦→⑥→⑧→⑨)

基本的には、上記の親王飾りと並べ方は変わりません。

下記の写真は収納の一例です。

収納方法はそれぞれ異なります。

 

三段飾り

飾り順(⑱→④→③→①→②→⑤→⑪→⑧→⑨→⑩→⑦→⑥→⑫→⑯→⑮→⑰→⑬→⑭)

まず三段台を組み立ててから置き、一番上の台に屏風を置きます。

次に、親王飾りや収納飾りのように、殿や姫、ぼんぼりなどを一番上のところに飾ります。

そして、真ん中の台に三人官女用の一人台を置き、三人官女をのせ、三人官女の間にたかつき、丸餅をのせます。

最後に、両端に桜花をのせ、その間に左から御駕籠(おかご)、重箱、御所車をのせれば完成です。

 

ひな人形を飾る時のポイント

ひな人形を飾る場所は、日あたりの良いところやお人形に直接温風が当たる場所は避けられると良いでしょう。

ストーブなどの暖炉からも離されると良いと思います。

ひな人形を飾る時には。説明書やパンフレットもあります。

以前にひな人形をお買い上げになって、現在お手元に飾り方のパンフレットが無い方は、送料のみにてお送りいたします。お問い合わせ下さいませ。

飾る際に箱からお人形やお道具類を取り出す順に写真を撮っておくと、後の片付けが大変楽になります。

 

おひなさまを飾るとき

飾る場所を工夫されて、お節句の2~3週間前、二月中旬までに飾りましょう。

お日柄の良い、お天気の日に飾られても良いでしょう。

おひなさまを飾っている間の普段のお手入れは、お取り扱いに気を付けて、やさしくはたきで軽くほこりを払いましょう。

 

おひなさまのしまい方

これから一年間しまわれるので、空気が乾いているお天気の良い日を選んでおしまい下さい。

お人形の顔や衣装、お道具類にはほこりがついています。毛ばたきでよくほこりを落としてからしまいます。

細かい部分は、小筆などで丁寧に払い落とします。

湿気を含んでいると、カビや虫食いの原因になります。

 

よく受けるご質問ですが、早くしまわないと婚期が遅れるなどと言い伝えられていますが、特に根拠はございませんので、気にする必要はありません。

それより長い年月飾るお人形ですから、しまい方(保存状態)が大切です。

 

ひな人形の片付けに必要な道具としましては、

  • 毛ばたき:ほこりを払うときに使います
  • 柔らかい紙(ティッシュ等):お人形の顔を包みます
  • 乾いた布:塗りの部分の乾ふきに使います
  • うす紙:おひなさまが動かないよう、すき間に柔らかく丸めて包みます
  • 防虫剤:お人形、ぼんぼり、桜花に入れます

があります。

 

人形専門の防虫剤

防虫剤は衣裳用の防虫剤ではなく、人形専用の防虫剤を一種類に限って使います。

数ですが、一箱に1個が望ましく、おひなさまなどに直接触れないように注意して下さい。

保存場所は、比較的湿気が少なく、乾燥しすぎない押入れ上段や天袋が適しています。

防虫剤を入れてよいかどうかは、表示ラベルなどをよく見て確かめましょう。

 

以上、飾り方としまい方の簡単なポイントを述べました。

ご質問等がございましたら、お気軽にお電話やメールにてお問い合わせ下さいませ。

すぐお返事できなければ、やまだで調べまして、後日やまだからお返事申し上げます。

お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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