ひな人形について

ひな人形の種類、Q&Aについてとリメイク・リサイズするためについて

2月半ばを過ぎますと、そろそろおひなさまを飾りましょうとおっしゃる方と、すでに飾って毎日楽しまれていらっしゃる方とさまざまです。

本日は、最も基本的なひな人形の種類についてお話しします。

 

ひな人形の種類

衣裳着人形

 木材やワラを組んで作った胴体に手足を取り付けて、華やかな衣裳を着せ、頭(かしら)を付けたものを衣裳着人形と呼びます。

伝統的な日本人形を代表する作り方で、ひな人形と言えば衣裳着人形を指すのが一般的で、みやびな顔立ちと華やかな衣裳美がポイントです。

木目込人形

 桐の木を細かく砕いて粉末にしたものに正麩糊(しょうふのり)を混ぜ、粘土状にした「桐塑(とうそ)」で造形した胴体に細い溝を筋彫りします。

そして、衣裳となる布を表面にかぶせその端々をこの溝に押し込む(木目込む)ように仕上げたものを木目込人形と呼びます。

衣裳着人形に比べ、造形的な仕上がりが特徴です。

 

ひな人形Q&A

ご質問の多いQ&Aもお話しします。

ご質問がありましたら、お問い合わせ下さい。

Q:ひな人形はいつ頃飾るのでしょうか?

A:「この日から人形を飾り始める」といった明確なルールはありません。ひとつの基準としては節分以降、立春過ぎから2月の中旬あたりがひな人形を飾るタイミングと言えます。そして、遅くとも桃の節句の1週間前までには飾るのがよいでしょう。立春過ぎがひな人形を飾る目安とされるのは、それ以前には正月や節分などの行事があるためで、早めにひな人形を飾ってもまったく問題はありません。ひな人形はこの時期しか飾られませんので、お子様のためにもできるだけ長い期間飾ってあげることをおすすめします。

Q:男雛、女雛の左右どちらがホント?

A:江戸時代までの日本の礼法では、結婚式で新郎・新婦が並ぶ場合、左(向かって右)が男性でしたが、明治時代になって欧米のマナーが日本に入り、現在では右(向かって左)が男性に定着しました。昭和3年の昭和天皇の御大典(即位の礼)のお写真で天皇が皇后の右にお立ちになったことから、おひなさまもその影響を受け、男雛を右(向かって左)に飾るようになりました。しかし京都のように古い習慣を大事にする土地では、現在も昔風に飾っています。つまり関西(京都)は昔のルール、関東は今のルールに従っている訳ですから、どちらが正しくてどちらが間違いとは言えません。標準的な飾り方を大きく逸脱しなければ、古式でも現代式でもそのお家ごとに自由に飾ってよいのです。

Q:ひな人形をしまうのが遅れるとお嫁に行くのが遅くなるって本当?

A:昔からよく言われていますが、もちろん科学的な根拠のあることではありません。しかし、ひな祭りは本来お節句という1日だけの行事。ひな祭りが過ぎたら、てきぱきとすぐに片付けを始めるような働きものの女性なら、早く良縁に恵まれるはず・・・との考えから、このような言い伝えが生まれたのではないでしょうか。

Q:初節句のお返しはどのようにしたらよいのでしょうか。

A:基本的に、初節句に頂いたお祝いに格式ばったお返しは必要ありません。母親の実家や近親者からお人形を贈られたのなら、初節句のお祝いにお招きするのがいちばんですし、遠方なら、お節句の後、おひなさまと一緒に写した赤ちゃんの写真を添えたお礼状を早めに出しましょう。お返しをする場合は、お節句にちなんだ祝菓子や日常重宝するような品を選んでお子様の名前で「内祝」とし、必ず一筆入れたお礼状を添えて贈りましょう。

 

ひな人形をリメイク・リサイズするために

ひな人形をリメイク・リサイズする前に、注意点や考えられることをお話しします。

飾る場所をいくつかイメージする

ひな人形は大小様々なサイズがあります。飾る場所を数ヶ所イメージしておくと良いでしょう。そうすることで、お人形選びに幅ができ、お気に入りのお人形にリメイク・リサイズされるとよいでしょう。。ひな人形を飾るのは1ヶ月ほどですから、その間だけ何か移動できるものなどあれば、ずらして飾ることもいかがでしょうか。

飾る場所の注意点

お人形を飾るなら、ご家族やお客様によく見える場所がいいと思います。ただし、直射日光が当たる場所は、衣裳の変色や退色の原因にもなりますので、なるべく避けましょう。

収納スペースも決めておきましょう

ひな人形は、1年のうち約11ヶ月は収納するものです。収納スペースを確保しておきましょう。直射日光が当たらず、湿気の少ない場所が理想的です。ただ収納スペースはどのご家庭でも確保されるのがなかなか難しいという声をお聞きします。例えばお人形以外の付属品は、市販の収納ボックスなどに入れてコンパクトに収納することもひとつの方法かと思います。

 

本日は、ひな人形についてとリメイク・リサイズするためについてお話ししました。

お問い合わせ等ございましたら、なんなりとおっしゃって下さい。

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