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個性的なリメイク事例
最近リメイクした中で成功した例で、喜ばれた例を一つ紹介します。
以前のひな人形は、七段十五人のスチール飾りでスチールの上にもうせんをしいていました。
飾る時はみなさん楽しく飾られても、スチール段が重い、面倒とも言われました。やっと段を飾って、それから十五人のひな人形と道具を飾ると、半日時間がかかると言われました。
飾る時はまだ楽しげでも、三月三日のひなまつりの後の片付けは、まだ寒いし、はたきをかけて人形をしまうのは大変と言われました。
リメイクでは、七段のスチール段は二段や三段、五段には変更できませんが、木製の七段なら変更できます。
先日、お客様から提案がありまして、今まで木製の七段に飾っていました。
この台は、お客様がとても気に入られて、30年前にお買い上げになられたそうです。
ひな人形もさることながら、この七段の台と屏風がことの他お気に入りで、祖父母様が生前中は毎年お楽しみで飾られていたそうです。
この度、引っ越しでお家が手狭でシンプルにおっしゃって三段にとご希望でした。
私もこの仕事ははじめてで、職人さんのところを何軒かまわりました。
木製の七段を三段にするにあたり、天板や前板は以前のを利用し、横板の右と左の側板を七段から三段にカットしました。
三段にカットされた段15人とお道具を一段ごとに前後と二列に並べました。
段をカットして、15人をのせることに成功しました。
もちろん、七段から三段ですのでお人形はちょっと窮屈でしたが、お客様には喜んでいただけました。
なにぶん、できるだけお人形、お道具を残したいご意向でしたので、良かったかなと思います。
えてして七段をリメイクされてコンパクトにされても、飾らなくなった人形をひなまつりのひな段に飾って下さいとおっしゃる方と、コンパクトな段に飾れなくなった人形を、ご自分で保管する方もいらっしゃいます。
その七段を三段にされた方は、七段の木製の台の前板の絵の模様と屏風の柄がとてもお気に入りで残されました。
七段を一段にされる方は、段は不用になりますが、屏風だけは使用される方も多いです。
今まで金屏風だったからリメイクと同時に明るいパステル調のししゅう入りの屏風に変えられる方もみえます。
金屏風にもそれはそれで風格があって、人形を引き立てます。
パステル調の屏風を背景にひな人形のお顔が明るく華やいでみえます。
交互に飾られるからと屏風を新調される方と、数十年前に親子様のお買い上げになったお道具をそのまま大切に使われる方もいらっしゃいます。
五月人形のリメイク
ひな人形、五月人形をリメイク、リサイズされる方で、今のところコンパクトにされる方はいらしても、大きくされる方はいらっしゃいません。
当たり前といえば当たり前ですが、コンパクトにされるためのリメイク、リサイズですが、人形、お道具をできるだけ残されたいのが本音のようです。
もちろん、なにしろ展示場所、収納スペースが無い方はそんなこともおっしゃっていられません。台、人形、道具すべてをカットされます。
リメイク、リサイズのご相談を受けて、お返事いたします。
お急ぎの方はえてして、引っ越し、転勤の方は、時間が無いので即決されます。
ホームページでリメイク、リサイズをお知りになり、ゆっくりその方向で考えてみようという方もいらっしゃいます。以前から人形の取り扱い、大きくて困ってみえた方は、ご相談を受けてお答えすると、来年のひなまつりに一度だけ正式に最後に七段を飾られて、それからリメイク、リサイズされるとご予約の方もいらっしゃいます。
それぞれのご家族にご事情があると思われますし、送られてきたひな人形の中に、ひなまつりのお祝いの家族写真が何枚もでてくると、その当時を思い起こして拝見し、私も嬉しくなります。
いずれにしても、ゆっくりお考え下さって、ご家族でもお話し合いになりご検討下さい。
最後までご覧下さいましてありがとうございました。