リサイズ・リメイク 人形の行事について

リメイクの費用・期間とひなまつりの由来についてその1

ひな人形の小道具について

Contents

リメイクの費用、期間

3月の節句を迎え、リメイク・リサイズのお問い合わせとご質問が多くなってきました。

「今年の初節句に間に合いますか?」

というご質問が多くございますが、お人形の修正が無ければ十分間に合います。

お人形のお顔の修正も簡単なお直しなら間に合いますが、以前のように元通りにといわれますと、ちょっとギリギリかなというところがあります。

鋭意努力はいたしますのでお気軽にお問い合わせください。

 

ご質問で次に多いのは、

  • 費用はどれくらいかかりますか?
  • 新しいおひなさまを買うより高くなりますか?

といったご質問が多いです。時期もせまってきたので簡単に申しますと、新しいひな人形を買うより高くなることはまずありません。

例外的に江戸時代のひな人形一体を元通りに復元とおっしゃると、気の遠くなるような手間と技術と時間がかかります。

それでも直される方はいらっしゃいます。

やまだも「春を彩るひな祭り」用に江戸時代の享保びなを修復しました。

数十万円かかりましたが、このひな人形は江戸時代の販売価格より高いか安いか等はもとより分かりません。

ただ一心に歴史的価値のあるひな人形を残して、少しでも多くの人にきれいに美しく(実際は美しくというよりもとのままの姿)に戻りました。

いずれにせよ、お手持ちのひな人形の修理の見積りは無料でいたします。

こちらもお気軽にお問い合わせ下さい。

 

日本のひなまつりの由来について

時をこえて、ひなまつり、ひな人形とはとご理解下さると幸いです。

ひなまつりに関して詳しくて分かりやすい文献を探しましたので、ご紹介いたします。

長文のため、数回に分けてお話しします。

現代のご時世で違和感をもたれる文言もあるかと思います。

真意をご理解いただきたく、原文のままのせますことをご理解下さい。

建国のむかしから戦争前まで、日本の社会構成は、国家では天皇をいただいて、上から下へ結びついたつながりを、家においては祖先を祭祀し、父祖が子孫をいつくしむタテ社会を特徴としておりました。父祖が長く自家の繁栄を祈り、子孫の幸いを願った精神の縮図は、伝統的民族の雛祭にもっともよく現れています。いま雛祭の源を、年代をさかのぼって訪ね、その歴史をひもといてみるとき、その変遷のかたちはどうあれ、我が児への「愛」でつらぬかれた雛祭りは、教えられるところ新たなものがあるといえないでしょうか。そこで江戸時代を中心に現在に至るまで雛に関した話を、ダイジェストしました。

大きな河川も、その源をたずねると、いくつもの小さな流れがあって、そのいくつもの流れが合流して次第に形をなして遂には一つの大きな流れとなります。

歴史の流れも同じで、雛祭りの源も、いろいろの神事、行事、信仰があって合流したものです。

ひとつに「巳の日の祓(はらい)」があります。巳の日の祓とは三月の巳の日に行う祓のことで、撫物でからだを清めて、河原に出て祓を行うことをいいます。(源氏物語、須磨の巻に登場)撫物は、紙を切って作ったもので人のかたちをした、人形(ひとがた)、形代とよばれるものです。のちに撫物の変形としてつくられたものに、天児(あまかつ)婢子(ほうこ)があります。両方とも小児誕生時につくられるもので、幼児を襲う穢(けがれ)や、災を負わせるための形代で、男女の別はなく、天児は主として宮中で、婢子は民間で使われていたようです。これが後の立雛によく似ているところは、見落としできません。こうしtれ人形に穢れや災いを負わせる風習が、現在も行われているところとして、鳥取県の流し雛が有名ですが、他所にもあるようです。

上巳の祓を3月のはじめの巳の日と決めて不祥をはらうことは、前にものべましたが、これを3月3日という一定の期日に決めた最初は不明ですが、持統天皇の五年(691年)には上巳を3月3日としている文献があります。つまり上巳の節句のはじまりです。

上巳の祓とは別に雛遊(ひいなあそび)という人形を持って遊ぶ児戯があります。これを「ひいなあそび」とよんでいます。これについて本居宣長は、ちいさく造ってあるので鳥のひなに例えて雛というと、いっておりますが、もともと京都が発祥地で、「ひいな」は京都のなまりとする方がしぜんのようです。

雛遊びが初めて史書に登場したのは、大人を対象としたもので、貴族の遊びに見られます。これが子供の世界にひろまったのは、かなり早いようです。この雛遊雛祭に発展していったとみる根拠は、雛祭の人形が、ひいなあそびが進化したものと見られることにあります。

また雛遊が単なる子供の「ままごと遊び」と違うところは、必ず男女対の人形を使っていることで、夫婦の純潔の道徳を心に植え付け、雛道具は、婦女子の世帯の教訓、嫁入りを意識したものといわれています。

3月3日の上巳の祓と、雛遊が結びついて、後の雛祭となります。

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