人形の行事について

新聞の記事に掲載されたことについて

いつも、ひな人形や五月人形のリメイクについての問い合わせやご質問をいただきます。できる限り詳しく、分かりやすくお話しします。

実際に人形に携わってかれこれ50年程たちますと、人形を通じていろんな方とお知り合いになります。

今回は、人形に関する食文化について述べさせていただきます。

先日、フードジャーナリスト・食文化研究家の向笠千恵子さんがやまだに来店下さって、店内のひな人形、五月人形・日本人形等をご覧になりました。そのことを記事にされています。

人形はもちろん、福井県大野市の歴史、文化、風習、観光についても書かれています。

今回はそのことについてお話しします。

 

越前おおのの歴史

大野は、御清水をはじめとする数々の名水、天空の城・越前大野城、七間朝市で知られ、武家屋敷、寺町などの史跡も豊か。食についても上庄里芋、地酒、そば、半夏生さば、けんけら、丁稚羊羹(水羊羹)などが数多。

そんな大野の町中でいま、5回目を迎えた「重陽の節句展」。越前大野城など8カ所の会場に約100体のひな人形を並べている。(重陽の節句のご案内にっついては別記事で書いています)

【越前大野で開催】第5回重陽の節句展の催事のご案内

 

五節句の由来

節句とは七草粥、ひな祭り、端午の節句、七夕、菊の節句の五つで、いずれも中国から伝わり、日本の風土で育まれた風習。

 

大野の重陽の節句展

9月14日、ちょうど中秋の名月の日に、大野の重陽の節句展が開催されている。

最初に訪ねたのは幕末の藩政再建に尽力した家老宅・旧内山家。4組のひな人形が秋の陽が差し込む部屋で迎えてくれた。虫干し効果で人形たちも気持ちよさそうだ。なかでも引きつけられたのは男雛・女雛を並べた親王飾りの次郎左衛門雛。古典京雛の名匠といわれる大橋弌峰作だけに気品がある。次郎左衛門雛は卵に目鼻を付けたような丸顔、引き目、鉤鼻が特徴で、上級武家や公家に愛されてきた。それにつけても、貴重なおひなさまを美術館のガラス越しでなく、間近で見られるとは眼福である。

武家屋敷・旧田村家の見ものは御殿雛。御所を模した御殿に内裏雛と三人官女が並び、平安時代の寝殿造りを彷彿とさせる。

さらに会場を回り、最後に「四季を彩る人形館」へ。京人形の名工・大木平蔵作の内裏雛には見とれた。さすが人形のレジェンドブランドだ。

 

大野のひな祭り

2千体の段飾りから各施設での展示までと大規模なイベントで、今年で9回目を数えた。主会場の登録有形文化財・平成大野屋平蔵はとりわけ壮観だ。二十段飾りを中心に、江戸時代の名品とともに越前和紙や羽二重を使用した福井ならではの雛が並ぶ。

一方、秋の重陽の節句展は、空気が澄んで天空の城の眺めがいい観光シーズン中の開催である。なお同展は10月27日まで。

 

食用菊

菊は延命長寿を象徴する花で、菊に被せた綿から滴る露が妙薬として珍重される。また、杯の酒に花びらを浮かべた菊酒は、歳時記では秋の季語である。さらに花札にも重陽がらみの菊と酒杯が描かれた札がある。菊酒が広く浸透していた証拠だろう。

菊は食用にもなり、解毒、解熱、消炎などの薬効が解明されている。それを知ってか新潟、山形、青森ではおひたし、白和え、漬けものでおなじみ。また青森・南部地方は板状の干し菊が特産品だ。

 

令和元年に思うこと

令和元年になって、はや5ヶ月たちました。

世の中の奉祝ブームの中で、何かお祝いの年に記念すべき品をと、日本人形、ひな人形をお求めになる方がいらっしゃいます。

日本人形はご自分が飾って鑑賞され楽しまれます。ひな人形をお求めの方は、お嬢様やお孫様にご自分のために、令和の記念にとお買い上げになってみえます。10月22日の即位の礼において皇后陛下が実際にお召しになった十二単衣をもとに同じ色、文様の絹織物でひな人形が製作されます。

そのひな人形をお求めになる方もいらっしゃいますので、現在その日をお待ちしています。

製作予定が分かり次第、またご紹介させていただきます。

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