五月人形について

五月人形について詳しく解説その2

三月に入って、ひな人形のリメイク・リサイズのためひな人形を送られる方がいらっしゃいます。

全国の中では、四月三日の旧の節句でひな人形を飾られる方もいらっしゃいます。

三月三日のひなまつりが終わっても、来年の節句のお祝いのために今回ひな人形をリメイク・リサイズしようと思われる方がいらっしゃいます。

多いご質問の一つに、リメイク・リサイズの費用はとお聞きになる方がいらっしゃいます。

カタログ、定価表、パンフレットは無いですかとお聞きになります。

リメイク・リサイズをはじめるに当たって、カタログのようなものを作成と考えました。

リメイク・リサイズは千差万別で、7段15人のひな人形を二人、5人、10人にリメイク・リサイズといろんな形があります。

それはお持ちのひな人形をどのようにされるかによって、いろんな形、種類が多くて個々の対応によってリメイク・リサイズがそれぞれの形があることが分かってきました。

カタログ以前に、一人一人のリメイク・リサイズを一つ一つの要望をお聞きして、個々のご希望を叶えることが大切だと考えます。

同時に、最初にご予算を最初から提示なさる方もいらっしゃいます。

何事も予算ありきでお聞きしてから、やまだがリメイク・リサイズの仕事内容を提案します。

 

五月人形の道具

今週は、先週に引き続いて五月人形の道具についてのべます。(先週のブログは下記リンクからどうぞ)

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鎧・兜飾りには後述の附属品が付きます。それらを大きさ、品質などによって鎧・兜に合わせてセットします。

セット

以前は三段飾りが基本ですが、今日では平飾りが圧倒的なシェアを占めています。

また、台や屏風にもいろいろな種類があるので、組み合わせ方が重要となります。

大きさのバランスも重要ですが、そのほかに屏風の地色、蒔絵の色と威し糸の色のコーディネートも全体の見栄えを大きく左右します。

以前のような金屛風に緑のもうせん飾りが昔ほど人気がないのは、現代の洋間に合いにくくなったのも一因ではないかと思われます。

最近の消費者は飾る場所を考え、品選びが慎重です。大きさはもちろんのこと、色にも神経を使います。

三段飾り

五月人形の基本的な飾り方です。地方によってさまざまな特徴があり、ひな人形のようにきちんとした決まりはありませんが、大別すると、関東風と関西風に分けることができます。

平飾り台

鎧・兜などの下に置く平たい台のことです。高さ5~10センチの低い台と、30~40センチの高床台があります。

高床台の場合はその上に屏風を置きますが、低い台の場合は、台の上に屏風を乗せる場合と、台を小さめのものにして屏風を台から落として飾る方法があります(これを「落とし」などといっています)。

十二号の鎧の場合、通常は二十五号の屏風を使用しますが、落としの場合は二十八号ぐらいの屏風がバランスがいいようです。三寸、つまり9センチ分で台の高さを補うからです。

これは、鎧・兜の最上部分、つまり鍬型の先が屏風の上部のへりと同じ位置に収まるくらいのバランスがちょうどいいとされているからです(鎧の場合は鍬型が半分くらい出てもかまわないのですが、兜は鍬型の先が屏風の先よりやや下にくるほうがよいのです)。

台には畳付きのものと、付いていないものとがあります。

畳は見栄えをよくするとともに、キズ防止にもなります(畳なしの場合場合は、直接台に鎧や兜を置くので、どうしても細かいすり傷がつきやすくなります)。

畳には青畳という一般品と龍鬢畳という上級のものがあります。

屏風

金屛風、枠付屏風、絵屛風、黒屏風など、素材や色などによりさまざまな屏風がありますが、五月人形の屏風は四曲型が基本となっています(小さい物は三曲型もあります)。又近年、間口をとらないという理由で二曲屏風も増えてきました。

大きさは号数で表します。たとえば、高さ75センチのものは二尺五寸あるので二十五号、54センチは一尺八寸あるので十八号などといいます。

弓太刀

弓飾りと太刀飾り、合わせて一対で弓太刀といいます。

素材や細工の程度により価格差が生じます。

向かって右に弓、左に太刀を飾ります。また、飾り方で特に間違えやすいのは、太刀の上下です。つかの部分が下と覚えてください。

三品揃い

軍扇と陣笠を二品寸揃い、これに太鼓を加えて三品揃いといいます。

両立

鯉と吹流しの一対を両脇に立てることから両立といいます。

三方(八足:はっそく)

柏餅、粽(ちまき)、瓶子(へいし:徳利のこと)の飾りを三方と呼ばれる台に乗せたものです。特にその台が八本足の場合は八足といいます。

両旗飾り

主に波千鳥柄のちりめんでできた旗を両脇に立てた飾りです。

その旗に家紋を染めあげますが、これは関東式で、関西式ではこの両旗の位置に紋を入れた提灯を飾ります。

陣屋提灯

戦国武将が合戦の現場で自分の陣営の前に掲げたものです。

陣屋提灯を飾る風習は関西方面独特のもので、中部地方や大阪を中心とする近畿地方で特にこの風習が定着しています。

江戸甲冑・京鎧・京兜

現在、鎧・兜のメーカーのほとんどが東京を中心にその周辺にあります。これは金型業者、メッキ業者、部品業者などの素材メーカーがこの地域に多いからです。

これに対し京都で作られる京鎧や京兜は金型に頼らず、手作業の工程が多いことから非常に高価です。

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