人形の行事について

人形の特性についてと展示会のご紹介

 およそ100年前に誕生した「民芸運動」は急速に都市化が進み、西洋文化の考えが一般的になっていった背景のもと、日本各地の生活の日用品から新しい美を見出すためにうまれました。

 柳宗悦などが活動をはじめ誕生した「民芸」は、日本人の美意識として確立し、今なお受け継がれています。

 民芸品の特性には、

①実用性

②無銘性

③複数性

④廉価性

⑤労働性

⑥地方性

⑦分業性

⑧伝統性

⑨他力性

があります。

 ひな人形、五月人形の多様性、文化財としての価値等をとりあげてみますと、一つ一つのお人形、道具を大切に後世に伝えていきたいと考えています。

 それは決して新たに購入するのではなく、今現在あるものをいかに残すか、いかに活用するかと考えます。

 

人形の特性

 それでは、人形(ひな人形・五月人形)は民芸と共通点で重複する点もあります。

 それ以上に、他に精神性(祈りの対象)、祭事性があり祝い事に使用されます。

 去年の3月の資料に、

「昨年供給81万トン、廃棄は51万トンに

衣料ブランドが受注生産に取り組む背景には、業界が抱える大量生産・廃棄の問題がある。環境省によると、20年に国内で供給された衣服は81.9万トン。一方、廃棄は過去に生産されたものも含めて51万トンに上り、再利用やリサイクルは27.7万トンにとどまる。今ある服を1年長く着れば、4万トン以上の廃棄削減につながるという。環境負荷への対策は大きな課題で、受注生産は全国で増えつつある。サステナブル(持続可能性)に対して消費者の意識が向上し、受注生産への期待が高まっている」

の記事がありました。

 洋服の例ですが、人形・道具もこのように廃棄される前に個々に応じてリメイク・リサイズのお手伝いができたらと考えています。

 以前お買い上げやギフトでいただいたお人形・お道具でも、今現在ご自分の好みに応じたリメイク・リサイズされるならば、今後いっそう長期間大切に飾られ、保存されるのではないかなと考えています。

 その当時はなんら意識もなくても、後にご覧になったご家族やご親族や周囲の人が感心されることも多々あります。

 なんなりとリメイク・リサイズのお問い合わせはお受けしますので、ご相談下さい。

 よろしくお願いします。

 今一度整理される前にご一考下さい。

 

 お人形、民芸品と続きましたが、今をときめく「ピーターラビット展」と「岩合光昭の世界のネコ歩き2」についてご紹介します。

 お近くの方、ご遠方の方もお気に召しましたらお出かけ下さい。

出版120周年 ピーターラビット展

会期 6月19日(日)まで 事前購入を推奨

時間 午前10時~午後6時(入場は閉館の30分前まで)

休館日 毎週月曜日

会場 世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2/東急田園都市線「用賀」駅下車、美術館行きバスⒶ「美術館」から徒歩3分)

観覧料 一般1600円、65歳以上1300円、大学・高校生800円、中・小学生500

内容 1902年にフレデリック・ウォーン社から刊行されたシリーズ最初の絵本「ピーターラビットのおはなし」は2022年に出版120周年を迎える。それを記念し、ピーターラビット誕生前夜から今日に至るまでの歩みを、約170点の資料で振り返る展示会。

問い合わせ 050-5541-8600

 

写真展 岩合光昭の世界ネコ歩き2

会期 4月23日(土)~6月26日(日)

時間 午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)

休館日 木曜日

会場 佐野美術館(静岡県三島市中田町1-43/JR「三島」駅南口を出て、伊豆箱根鉄道線に乗り換え「三島田町」駅下車徒歩3分)

入館料 一般・大学生1100円、高・中・小学生550

内容 NHK BSプレミアムで放送中の人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」の写真展。世界60カ国以上の撮影地から厳選した16地域の個性あふれるネコたちの作品を紹介する。番組ファンはもちろん、ファンならずとも楽しめる“イワゴーネコワールド”が展開。

問い合わせ 055-975-7278

 

 本日は、民芸品の特性から人形の特性についてのべました。

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