リメイク・リサイズお受けしまして、最初はさぞかし美しかったと思われるおひなさまや五月人形のかび、しみ、さびなどの被害を受けられたお人形、道具を、最近お受けすることが増えてきました。
気候、地震等もあり、おかれた状況をお聞きしてからご相談お受けします。
送られてきて、みんなで開封して、なんでこんなになったのかしらと話し合います。
天災等の大雨、雪、水害等の被害もありますでしょうし、人災、火事等の被害もあることと思います。
それでも、ひな人形や五月人形をしまわれる時の、ちょっとした心遣いやお気遣いで避けられたであろうこともあるかと思います。
まずお願いしたいのは、しまわれる時は天気のよい日、風通しのよい日にはたきをかけて、お人形や道具のほこりをよくはたいてから、おしまい下さい。
お願いします。
数十日~1ヶ月ほど飾られたわけですから、きれいに掃除の行き届いたお家でもほこりやちりはまってますから、お人形、道具のよごれを始末してからおしまい下さい。
雨の日や湿った日等は、どうしても箱にしまうとき箱にこもりますので、からっとした天気のよい日にしまわれることをおすすめします。
お仕事の都合上雨の日でしたら、ちょっとお待ち下さって、くどいようですが天気のよい日に箱におしまい下さい。
Contents
おひなさまのしまい方
用意するものは、飾る時にも使う布手袋の他に、毛ばたき・防虫剤を用意します。
防虫剤はお人形用のものを購入し、表示に従って、適量をお人形の箱に入れます。
また、飾る際に写真を撮影して、飾り方のしおりと一緒に箱の中にしまっておくと、来年飾る際に便利です。
しまうときの注意点として、しまうときは下の段または手前の物から指紋とほこりをとってからしまいます。
お道具、小物、桜橘などは毛ばたきでほこりを落とし、黒塗りの物などは指紋などがついていないか確認し、汚れの付いている場合は、柔らかい布でから拭きし箱にしまいます。
このときできるだけ手袋をするようにしましょう。
お人形のしまい方
お人形の収納は、おひなさまの種類によってたいへん異なります。
ここでは、代表的な収納のしかたをご紹介します。
デリケートなお顔は小筆でほこりをおとします。(小筆は先の柔らかいものをご用意下さい)
頭のほこりをおとす場合は、髪の毛の流れに沿うようにするとよいです。
①取り付けている小道具をはずし、お人形についたほこりを毛ばたきでよく払います。
②お顔はティッシュペーパーなど、柔らかい紙で包んでからおしまい下さい。
③お人形が箱の中で動かないよう、隙間に紙などを詰めるとよいでしょう。
※詰めすぎは、型くずれの原因となりますので、少しゆるみのある程度にします。
※新聞紙や広告紙は、インクの油分があるので使用しないで下さい。
※小筆はお手持ちのものをご利用下さい。
ぼんぼりのしまい方
ほこりをよく払って下さい。
ぼんぼりから電球をはずして箱におしまい下さい。
・桜橘のしまい方
特にほこりがつきやすいのでよく払って下さい。
箱の横面に付いているゴムで井垣を固定しておしまい下さい。
親王台のしまい方
ほこりを毛ばたきでよく払い、黒塗台は軽く乾拭きしてからおしまい下さい。
屏風のしまい方
六曲屏風
ほこりをよく払って下さい。
種類によっては横に倒してしまう品もあります。
三つ折り屏風
塗屏風の場合はかるく乾拭きをして下さい。
合わせ目には紙をはさんで下さい。
お道具のしまい方
ほこりを毛ばたきでよく払ってからおしまい下さい。
おひなさまはいつしまう?
一般的には3月3日にしまうとされていますが、天気が良く、空気が乾いている日におしまい下さい。
天気の悪い日は、空気が湿気を含んでおりカビの原因になります。
早くしまわないと婚期が遅れるといい伝えられていますが、おひなさまを後ろ向きに飾っておけば気にすることはありません。
できるだけ、お子様には3月3日にしまう習慣をつけたいですね。
こんな場所にはしまわない?
湿気が多い場所(カビの原因になります)、直射日光があたる場所、室内温度の高低の激しい場所、ほこりの多い場所は避けた方がよろしいです。
片付けに必要な道具は?
毛ばたき・・・ほこりを払うときに使います。
サクラ紙(ティッシュペーパー)・・・お人形の顔をつつみます。
乾いた布・・・塗の部分の乾ふきに使います。
うす紙・・・おひなさまが動かないよう、隙間に柔らかく丸めて詰めます。
防虫剤・・・お人形、ぼんぼり、桜橘に入れます。
おひなさまをしまう順は?
御道具揃、人形、花、ぼんぼり、屏風、段の順に片付けます。
本日は、おひなさまのしまい方についてご説明しました。
ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。