人形の行事について

1月、3月、5月の節句について

令和3年のクリスマスも終わり、令和4年目を迎えようとしています。

例のように、毎日せっせとリメイク・リサイズと来年のひなまつりの準備に追われています。

リメイク・リサイズは来年の節句に間に合いますよう、ひなまつりは1月15日の開催に間に合いますよう一生懸命努力しています。

よろしくお願いします。

 

 いつもご説明します五節句について申します。

 まず今回は、1月7日、3月3日、5月5日についてのべます。

今回は節句の説明もさることながら、食についてのべています。

 日本の和食は世界に誇る健康食であり、美しい日本独特の食文化と考えます。

ぜひご覧下さい。

 

Contents

1月7日 人日の節句(七草の節句)

 「人日の節句」は、正月の終わりが六日で新年の始めが七日ということから、この日は一年の始めの節日(季節の変わり目の日)とされていました。

 昔、中国ではこの日に七種菜の汁を食して無病息災を祈願しました。

 これが日本古来の「正月七日のお祝い・七草粥」に通じ、「人日の節句」として定着しました。

七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七つの野草となります。

七草粥を食べる理由はたくさんありますが、自然界から新たな生命力をもらい、無病息災健康来福を願い、邪気を払うと言われています。

冬に不足しがちな野菜をお粥に入れ食べていたともされ、江戸時代から大切な行事でした。

最近では、お正月に食べすぎて疲れた胃腸をいたわり、ビタミンを補う効果もあるとも言われています。

 

3月3日 上巳の節句(桃の節句)

 「上巳の節句」は、日本の古い習わし「人形信仰」(三月の初めの巳の日に人形(ひとがた)、あるいは形代(かたしろ)と呼ぶ草木・紙・ワラなどで作った人形で体を撫でて身のけがれや災いを移し、川や海に流した習わし)と中国の「上巳の節句」とが結びついたものです。

 中国ではこの日、桃花酒を飲む習慣がありました。

 これは桃に邪気を祓う力があると信じられていたことから、桃の節句とも呼ばれるようになりました。

江戸時代から現在まで日本ではひな人形を飾る「ひな祭り」という日本固有の人形文化があります。

ひな人形は、「人形信仰」の行事と、平安時代の宮中の幼い姫たちの人形遊び(ひいな遊び)とが、長い間に結びついたのが起源と伝えられています。

ひな人形には、女児の健やかな成長を願い、その子の身代わりとなって厄災を引き受ける厄払いの意味もあるのです。

 

5月5日 端午の節句(菖蒲の節句)

 古来より「端午の節句」は、厄除けの大事な日でした。

 鎌倉時代から武家政治へと移り変わり、武士の間では尚武(しょうぶ=武の精神)の気風が強く、「菖蒲」と「尚武」をかけて、尚武の節目として盛んに祝うようになりました。

江戸時代に入ると、男の子の誕生を祝い、武士の精神的な象徴である鎧・兜や幟旗(のぼりばた)などを飾って、その子の健やかな成長と家の繁栄を祈りました。

 やがて民間にも広がり、大きな作り物の兜や武者人形、紙の幟旗など飾るようになりました。

 外に飾る鯉のぼりは、鯉が登龍門という滝を登りきると龍になって天に昇るという伝説があり、男の子が健康に育ち、出世して立派な人になってほしいという願いを込めて飾られました。

男の子が健やかに、たくましく育ちますように、病気や事故なく幸せな人生を過ごせるようにとの願いが込められています。

 

さいごに

令和3年のブログはこれが最後です。

 令和4年も人形を通じて、何かしら皆様にご提案できればと考えています。

 本年はありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 皆様、よいお年をお迎えになられますよう祈り上げます。

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