ひな人形について

ひなまつりの由来や飾り方について

夏が終わり涼しい日が続くかと思いますが、実際には暑い日が続きます。

体調を崩されることなく、御身大切にお過ごし下さい。

 

一般的な質問で、ひな人形を持っていますがひな人形をどうして飾るのですかと、ひな人形をお持ちの方でもそうおっしゃる方がいらっしゃると、なかなかご家庭で飾っていただける方も少なくなってきました。

ひな人形を飾って楽しいひとときを過ごされて、みんなでお祝いしましょう。

 ひな人形は日本の文化であり、ひな人形の由来をご説明いたします。

 ご覧下さって、来年のおひなさまの節句の時期に飾られると幸いです。

 

ひなまつりに人形を飾るのはどうして?

ひなまつりは、平安貴族の人形(ひいな)遊びというままごと遊びと、紙などで作った人形(ひとがた)でおはらいした流しびなの行事とが結びついたのが、その起源といわれます。

そこから、人形が身代わりになってくれて、子どもに災いがふりかかりませんように、しあわせに育ちますようにという願いをこめて、人形を飾るようになりました。

お嬢様の初節句にひな人形を飾ってお祝いするようになったのは江戸時代から。

旧暦では、ちょうど桃の花が咲く頃なので、桃の節句とも呼ばれています。

お子様の健康と幸福を願うひなまつり、ご家族で楽しくお祝いしたいものですね。

 

おひなさまは全部で何人?

7段飾りでは15人。最上段は親王(男雛)と内親王(女雛)。

 2段目は宮中に仕える三人官女が並び、3段目は音楽を奏でる五人囃子となります。

五人囃子に代えて7人の楽人が並ぶこともあり、その場合には17人飾りとなります。

4段目は御所を警護する随臣2人で、右大臣、左大臣とも呼びます。

5段目は従者である仕丁が3人。

そして6、7段目には箪笥や鏡台、重箱などのお嫁入り道具が並びます。

 

男雛と女雛の並び方、左と右は?

人形や道具の並べ方は地域によっていろいろですが、現在は、男雛が向かって左、女雛が右というのが一般的です。

江戸時代までの礼法では逆だったのですが、明治時代になって欧米のマナーの影響を受けたり、昭和天皇の即位の式での天皇、皇后両陛下の並び方に習ったためといわれています。

ただし、4段目の左大臣と右大臣は普通通りの左上座で、老人の左大臣は向かって右に飾ります。

 

ひな人形を飾るのはいつから?

ひな人形を飾るのは、立春(2月4日)頃から2月中旬にかけて、遅くても節句の1週間前までに。

片付けもひなまつりが終わったらなるべく早めに、遅くとも3月中旬までの天気のよい、湿度の低い日にしまいましょう。

天気が悪い日は、空気が湿度を含んでいるため、カビの原因になるので要注意。

 

ひなまつりを華やかに盛りあげる演出は?

お部屋も桃の節句にふさわしい飾りつけを。

桃の花を中心に、菜の花や雪柳などを取り合わせて。

桃は花が落ちやすいので扱いは丁寧に。

落ちてしまった花びらは、ちらし寿司の飾りにあしらったり、白酒に浮かべたり、すてきな演出を楽しんで。

また、ひな段と同じように床に緋もうせんを敷いて、その上で食事をしたり、ゲームで遊んだりするのも、ひなまつり気分を盛りあげることうけあいです。

 

今回は、よくいただくご質問とその回答をお話ししました。

他にご質問等ございましたら、なんなりとお願いします。

よろしくお願いします。

人形のやまだはコチラ

-ひな人形について

© 2025 福井県の老舗人形屋、山田のブログ