11月に入りますと、ひな人形のリメイクのお問い合わせが多くなります。
中でも目立ったご質問は、「今からおひなさま送っても、来年に間に合いますか」のお問い合わせがあります。
お人形、道具に修理がなければ、特注でお人形や道具を製作でなければ、年内にはお届けできると思います。
丁寧にひとつひとつお話しを重ねて進めたいので来年にとお考えなら、お問い合わせ下さい。
ご質問の中には、お人形小さくなりませんか等もあります。
衣装着のお人形を小さくとおっしゃると、風合が変わりますし、ご希望と違うこともありますのでよくお考え下さい。
7段15人を2人、5人とおっしゃるならば、お手伝いさせていただきます。
7段を5段、3段、収納箱、ケース等にリメイクなさる時もご相談下さい。
リメイク・リサイズを進めるにあたって作業を進める場合、「あのお人形、このお人形」「この道具、何番目の道具」といわれます。
分かることもありますが、分からないこともあります。
本日、あらためてお人形の名前と持ち物の名前を写真入りでご説明します。
ご参考になさって下さい。
親王

親王台の重ね方
黒い台の上に畳のついた台をはめ込んで重ねます。繧繝模様が手前を向くように重ねてください。

・笏は、握っている右手に持たせます。できるだけ垂直に握らせてください。
・太刀は、左の袖と胴の間に差し込みます。
・桧扇は、開いた形で両手の間にはさんで持たせます。
冠のつけ方

まず、冠に紐をかけます。親指と人差し指に図のように紐をからめて二つの輪をつくり、その指を冠の左右に突出ているかんざしにあて、紐の輪を引っ掛けて先端を引っ張ります。
冠をかぶせるときは、人形の頭のちょうどよい位置に冠をのせ、冠のてっぺんを人差し指で軽く押さえながら、あごの下で紐を結びます。
三人官女

標準飾りの場合:左から加えの銚子、三宝、長柄銚子

京製京風飾りの場合:左から加えの銚子、島台、長柄銚子
五人囃子


五人囃子の人形は、向かって左から、太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の順に並びます。
太鼓は、太鼓台の上にのせて前または横に置き、左右の手に枹(ばち)を持たせます。
大鼓は、右手のひらが横向きの人形に持たせます。鼓の表面に何も模様がないのが大鼓です。左手に鼓の紐をかけて持たせます。
小鼓は、右の手のひらを上に向けている人形に持たせます。鼓の表面に模様のあるのが小鼓です。左手に鼓の紐をかけて持たせます。
笛は、左右の手に通して持たせます。
扇は、握っている右手に持たせます。
随身

随身は、左大臣(老人・向かって右側)も右大臣(若者・向かって左側)も、持つものは同じです。
冠は、親王と同じようにしてつけ、緌(おいかけ)が耳のところにくるようにします。
太刀は、左袖と、胴の間にはさみます。

持矢は、羽根のほうを下に向けて右手に持たせます。
弓は、左手におとして持たせます。

背矢は、まず箙の中に矢を差し込んでください。(はじめから箙と矢が一体になっているものもあります)矢を箙に差し込んだら、それを図のように背中の帯のところにはさみ、羽根が左肩の上に出るような形にとめます。


※商品によっては、箙(えびら)かごは省略されています
仕丁

烏帽子は、必ずしもかぶせないでもよいでしょう。かえって写真のように紐を首にかけて結び、後ろにさげておくと表情をかくしません。
台笠(またはくま手)は、左側の人形に持たせます。

沓台は、真ん中の人形の前にかかげた手の間に持たせ、京風のチリ取りの場合は前に置くだけです。

立笠(またはほうき)は、右側の人形に持たせます。(仕丁の手の形は商品によって異なります)

※セットにより、ワラジ付きと無しがあります。
ひな人形を飾る前に、必ずお読みください
飾る際に、収納状態を写真に撮っておくと、ひな人形はしまうときに大変便利です。
ひな人形は、「南向きか東向きに飾ると良い」とされていましたが、近年では、住宅事情もありその限りではありません。直接日があたる場所や、暖房の温風があたる場所は避けましょう。
ここにある飾り方は、お求めになられた品物とは異なりますが、飾り方例を参考にしてバランスよくお飾りください。お道具類の並べ方は、一般的な例です。
七段飾り

飾り方の手順
①ひな段に同梱の組立図を参照して、段を組み立てます。
②ひな段と毛せんの中心を合わせ、下から上にタルミを取りながらピンでとめていきます。毛せんの左右の余りは、内側に折り込んでください。
③まず、雪洞・屏風・親王台・一人台を飾り、上段から下段へとお道具を飾ります。
④お人形に持ち道具を付けて、上段から下段へと飾ります。
⑤最後に、中心を揃えるときれいに飾れます。
今回は、ひなのお人形の名前と持ち物についてお話ししました。
ご質問等ございましたら、なんなりとおっしゃって下さい。
よろしくお願いします。