本日は、五月人形のリメイク・リサイズの修理・補修についてお話しします。
お送り下さってもよろしいし、ご自分でできる範囲なことは本日ご説明します。
五月人形のセットは次のような道具があります。
・弓太刀
・屏風
・子供武者
・かぶと
・よろい
・前飾り
・提灯
・篝火
・両立のぼり
・オルゴール
・もうせん
屏風の小さなやぶれは、「全部きれいに貼り直す」「やぶれのところだけ金をはる」「このままになさるのなら、屏風のやぶれを下にもってくる」があります。
兜の上の部分のさびは、やわらかい紙か布でふいて静かにおとされますか、またはさび落としを専門業者さんにご相談下さい。
大将の髪のみだれは、小さいくしでとかれて、それでもはじけるようでしたら、白い紙でお顔、頭をまかれて、半紙の細いひもでまかれて(ちょっときつめに)、2~3日おかれたらいかがでしょうか。
兜をかぶるからそれでよいかと思います。
五月人形の大将飾りです。
白い腰ひものよごれは、お気になさるのなら新しくされる方もいらっしゃいます。
五月人形のちょうちんです。
ライトがつきますならば、火袋(ちょうちんの紋が書いてあるのです)だけお送り下されば、ちょうちん2つ新しいのに紋を書きます。
丸いちょうちんの上のかね2つも新しくされるとよいと思います。
ライトがつけば、あとはそのままご使用になれると思います。
これは五月人形に使用される2本で一対の篝火です。
ライトがついてますので、赤くなります。
ライトがつけば、セロファンをかえられるとよいと思います。
前のセロファンをとって、新しいセロファンを上から丸い輪にかぶせ輪ゴムでとめます。
おりこんでセロテープでとめられるときれいになります。
塗料は、専門店でお聞きになって下さい。
白のよごれは、スプレーまたはカラーで塗られたらいかかでしょうか。
木製ですので、塗料を塗られるか、その部分だけもしくは全面に塗られます。
塗料は専門の塗料屋さんでお聞き下さい。
Q:もうせんはきれいなのですが、このまま使用してもよろしいですか。
A:仕上げだけクリーニングなさると風合がでてよくなると思います。
おすすめするのは、できるだけご自分のお人形、道具を残されて飾られるのが理想です。
ただリメイク・リサイズとなると、スペースのことを考えられてシンプルに屏風、台、本体(五月人形)、弓太刀が本命です。
コンパクトま小型な道具を新しくなさる方もいらっしゃいます。
それでも以前の三品揃い、ちょうちん、両立のぼりがスペースがあれば、お飾りできたらよろしいかと考えます。
両立のぼりなど飾られますと、鯉も吹流し、お父さん鯉、お母さん鯉、男の子鯉と4匹あって飾られるととても豪華で華やかで、お祝いのイメージがでてきます。
まず、子どもさんが喜ばれます。
やはり五月人形の前に前飾りがあって五月人形が引き立つし、前飾りを飾られて五月人形がなお一層引き立ちます。
弓太刀も魔除けの意味もあります。
それぞれに道具は日本古来の伝統文化の有意義な意味があってですので、置かれたらとおすすめします。
以前はよく修理をお受けしまして、やまだで直るのは直し、それで難しければ専門の職人さんに修理をお願いしました。
現在は、職人さんも高齢になって仕事をとらない方もいらっしゃいます。
それでは後継者の方はというと、なかなか細かい根気のいる仕事で引き受け手が無い状態です。
そのようなわけで、それを束ねる人形師さんや人形・道具製造メーカーが廃業されています。
少子化の波も受け、新規に人形や道具の製造会社が新たに開業することもありません。
だから、できるだけあるものを大切に末永く保存されるとよろしいかと思います。
もちろんそれはそれ、全部新調なさって親子代々の人形を展示される方もいらっしゃいます。
本日は、五月人形のリメイク・リサイズにともなう修理・補修についてのべました。