リメイク・リサイズをするにあたって大切なのは、家庭にあったおひなさま、五月人形、掛軸を利用、再利用することです。

御祈祷して供養してお焚き上げは、世間一般になされていることです。
私共では、なんとかお家に眠っていたお人形、飾られていたお人形を息を吹き込んで、なんとか再生と考えています。
いたみの修理
趣旨が再利用、再生が目的なので、お人形のお顔のよごれ、衣裳のしみ、きばみ、ほつれ、道具のいたみ、壊れ等はなおせるなら修理して、なおらないようならクリーニングしてできるだけきれいにします。
何十年も、時には百年前のお人形、道具はさわりようがないので、やわらかい紙や布でそれなりにきれいに仕上げます。
それでもできない時や手にあまる時は、職人さんに渡してお願いします。
ご覧になっている方は、そんなに大変なのとおっしゃる方もいらっしゃいます。
それは多種多様で、なんとも簡単には申せません。
以前のひな人形の修理
最近お持ちになる方にはあまりないですが、ちょっと古い大正、昭和のお人形ですと、けっこうお顔に虫くいやねずみがかじられたあとが残っているのがあります。
おかしいのは、耳半分とか鼻左だけとか、ねずみも考えるのかしらと思います。
右だけ、左だけだと、今でいうパテでうめこみして白く彩色して完了とはなりますが、同じ顔一つでもあちこち少しずつですと、手間も技術も大変らしいです。
最後にはいびつにならないように、丁寧に仕上げるため、たいそうな時間がかかります。
これくらいになると、ご予算のリメイク代がかなりかかります。
以前、定年になられてこの日をまってお家の中の整理をはじめて、一つとして処分するのではなく、これからのために保存することで毎日せっせと掃除をはじめているとおっしゃっていました。
お宝がたくさんあって大変ですねと申しますと、ご自分のはあまりなくて、先祖代々伝来のお道具だから気をはりますとおっしゃっていました。
世の中には、いろんなお家があると感心しました。
その中には、ひな人形や五月人形も何組かあって、ご依頼を受け今せっせと努力しています。
3つの人形のリメイク
お一人でひな人形三姉妹リメイクされた方等は、年代は離れていてもかれこれ10年の間です。
お一人でひな人形三世代リメイクされる方は、先々代はお二人のかなりの大きくてお道具ありです。
先代は15人7段飾りで、箱はみんなで6箱まいりました。
現代のひな人形は3段5人で、箱は3箱でした。
この3つのひな人形をお家で収納されていたと思うと、圧倒されます。
こういうお家はお人形がこのようですから、他の軸、道具、美術品等は相当です。
今年はひな人形のリメイクで、来年は五月人形のリメイクお願いしますとおっしゃっていました。
考えますと、かえってリメイク・リサイズされる方が、現状維持より新調される数倍手間もかかり、費用がかさむと思いました。
私共のように、かえって何もない方が相続にも苦しまず、幸せかと思った次第です。
リメイク・リサイズの予算
横道にそれましたが、リメイク・リサイズは予算ありきですので、最初に予算をお聞きしてから考えます。
それに応じて作業します。
お人形を数万、数十万かけてなおされても、数年、数十年後にも今現在のようにそのままきれいかというと、保証できません。
それは、人形師さんも分からないと申します。
それならば、安易ではありませんがそれなりになんとか、数十年これ以上被害を食い止めることを先決として、見栄えのよいきれいなリメイク・リサイズをみんなで考えます。
なかなか一概にリメイク完了と申しましても、完全に100%成功というわけにもいきません。
予算に応じてここらへんで手を打つことも、多々あります。
考えてみて、そうか、今まで数十年飾られていたのだから、ほこりやよごれもありますし、保存されていた間に外的な被害もあるから、そうかそれはそれで仕方ないのだと分かりました。
気持ち的に一件落着しました。

そうかといって、目の前にお人形があるとなんとかどうしようかと迷っています。
それに時間がかかって、手間もとりましてリメイク・リサイズでお送り下さってお待ち下さる方に、お詫び申し上げます。