人形の行事について

日本のお正月と五節句について

令和8年の年始を迎え、ご挨拶申し上げます。

昨年は決してのどかで平穏な年ではありませんでしたが、考えさせられることが多々あり、反省することや今後改善、努力していかなければならないことがひしひしと身に染みて感じ入っています。

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

日本のお正月

日本では、新しい年を迎えるにあたって、お正月を迎え日本古来の伝統行事を引き継ぐ、いろんな催事、行事があります。

本日は、邪気をはね「羽根」除けるという意味合いをもつ羽子板についてお話しします。

 初正月の飾りや、ひな祭りにも飾られます。

 

羽子板のいわれ

羽根突き用と飾り用

室町時代から女児の間で親しまれていた羽根突き遊び。本来、羽根突きに使う黒くて硬い玉は、「無患子(むくろじ)」という樹木の種で、「子どもが患わ無い」との意味を持っていました。飾り用の羽子板が現在のような華やかな様式に姿を変え始めたのは、江戸時代の後期に入ってから。板の上に、当時人気を集めていた歌舞伎役者の押し絵を貼り付けるようになったことが起源といわれています。

 

・羽子板の絵柄

江戸時代には、歌舞伎の役者絵に加えて、女児の初節供を祝う羽子板として、愛らしい女の子を主人公にした絵柄も次々に登場しました。日本舞踊の演目を題材にしたものが多く、「藤娘」や「道成寺」、「汐汲」はその代表です。藤娘には、良縁に恵まれるように、道成寺には波乱万丈を乗り越え幸せをつかむように、汐汲には幸せを「汲みとる」ようにという願いが込められています。

 

・お正月に、またおひな祭りにも

羽子板は、女児がお誕生して初めてのお正月(初正月)に、女児の健やかで幸せなご成長を願うものです。年ごとの無病息災を祈る「正月飾り」としても毎年お飾りください。また、ひな祭りには、ひな人形の脇飾りとしてご一緒にお出しください。正月飾りとしては、12月下旬に飾り、年が明けた1月15日頃にしまいます。地方によっては、通年床の間に飾られる所もあります。

 

・春のあそび

裾の乱れるのもいとわず、のびのびと羽根つきを楽しむ江戸の女性たち。それはその当時、天下晴れて女性に許された、ほとんど唯一のスポーツであっただろうと思われます。小町娘たちの羽根をつく姿に、日本橋の大通りに人垣が出来たというエピソードがあります。同時にその姿は、浮世絵師にとってよいテーマでもあり、多くの浮世絵が後世に残っています。

 

・「こども遊」

題名の「やり羽子」(遣り羽子)は二人以上でつく追羽根のことでした。一人でつくのは、揚げ羽子といいました。

 

五節句と日本文化

日本には豊かな四季の中で育まれた多くの「五節句」ああります。

 この節句は、もともと中国から奈良時代に伝えられた風習でした。

 それを稲作を中心とした日本人の生活のリズムにうまく適合させたことから、五節句は日本の季節行事として深く根を降ろし、現代に至っています。

人日の節句(1月7日)

時代:平安時代~

由来:1月7日は人の日で、七草粥で祝います

現在の行事:江戸時代より公式行事となり、七草粥を食べてお祝いします

本質:無病息災を願う

季節に花:春の七草

上巳の節句(3月3日)

時代:平安時代~

由来:宮中では「曲水の宴」を張り、祓えを行っていまいた。やがて、宴は廃り「流し雛」の風習となり、今の「雛まつり」に至ります。

現在の行事:江戸時代以降より「雛まつり」として庶民の間に広まり女の子が生まれると、子供の身代わりの役目「お守り」としてひな人形を飾るようになり、内裏雛や十五人揃いのひな壇に「雛の膳」※を供えたりします。

※「雛の膳」には桃酒・白酒・菱餅などを供える。何気ない供え物の中にも「娘の長命」を願う心が生きている。

本質:災厄をはらい、女の子の健やかな成長を願います。

季節の花:

端午の節句(5月5日)

時代:平安時代~

由来:菖蒲やよもぎを軒につるしたり、ちまきや柏餅を食べてお祝いしました。

現在の行事:江戸時代より男の子が生まれると、子供の身代わりの役目「お守り」として鯉のぼりを立てたり、甲冑・刀・武者人形などを飾ってお祝いし、ちまきや柏餅を供え、この日「菖蒲湯」に入る地方も多いです。

本質:邪気をはらい、男子の成長と立身出世を願います。

季節の花:菖蒲

七夕の節句(7月7日)

時代:奈良時代~

由来:星祭の伝説(牽牛星と織女星が年に一度、天の川をはさんで出会う日)で、乞巧奠(きこうでん)の行事(裁縫や習字の上達を願う)です。

現在の行事:笹竹を立て、願い事を書いた短冊をつるし、色紙で細工したものを飾ってお祝いします。

季節の花:竹

・重陽の節句(9月9日)

時代:平安時代~

由来:「観菊の宴」が催され、菊の花を浮かべた酒を飲み交わし、詩歌を作りました。

現在の行事:秋の菊花展などが催されています。

本質:長寿を願う

季節の花:

 

本日は、日本のお正月と五節句についてお話ししました。

これからの皆様のご健康とご多幸を祈り上げます。

本年もご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

人形のやまだはコチラ

-人形の行事について

© 2026 福井県の老舗人形屋、山田のブログ