最近、お人形のお話しが続いたので、今回はお人形、道具をのせる台についてのべます。
リメイク・リサイズされるご希望で、以前はスチール段、アルミ段で重くて困ったとおっしゃる方が多いようです。
最近は見た目もよく、軽くて持ちやすくお人形、道具に合うように台や段も開発されてきています。
主に木材が多く、新素材の木材製品があります。
木製の他にアクリル、樹脂等の台もありますが、今回は木製についてお話しします。
節句人形に欠かせない、飾り台。
主に木材を使用していますが、デザイン性や利便性の向上、価格面などを考慮し、新素材の木材製品があります。
今回は、その中でも近年よく使用されるようになった「中密度繊維板(以下MDF/medium density fiberboard)」についてです。

木材製品の種類
MDFを含め、材木を使った木材製品には、材料の形状、重ね方などの分類によって、概ね次のものがあります。
<集成材>乾燥した薄い板を、同一繊維方向に接着剤で貼り合わせた材
<単板積層材(LVL)>丸太から薄く剥いた板(単板)の繊維(木目)の方向を揃えて接着したもの
<合板(プライウッド)>奇数枚の薄い単板を、繊維方向が互いに直交するように接着剤で貼り合わせたもの
俗にベニヤ板といいますが、本来「ベニヤ(=ツキ板)」とは、単板を意味します
これは1912年にロシアから合板を輸入した際に、“ベニヤ板”と呼んだことが広まったためです
<パーティクルボード(PB)>木材の小片に合成樹脂接着剤を塗り、加熱圧縮して成形した板(チップボード)
<ファイバーボード(FB)>繊維板のことで、繊維を加熱圧縮してつくった板
MDFについて
MDFは上図のように、ファイバーボードの一種で、木質繊維を原料とする成形板です。
木材などの植物繊維を原料として製造されるせんい板のうち、密度が0.35g/㎤以上0.80g/㎤未満のものをいいます。
木材チップを蒸煮・解繊(木材を繊維または繊維束に解離する)したものに、接着剤となる合成樹脂を加えて、板状に熱圧成形したものです。
接着剤の種類、木材チップの樹種、密度の3つの要素を組み合わせることによって、さまざまなタイプのMDFを作ることができ、バリエーションの範囲は広いようです。
節句品への活用
節句品には、桐材とMDFが多く使用されています。
MDFは、台・屏風・道具そのものの基材として使用されるほか、屏風やケースの刺繍を貼り付ける板、玉台、ツキ板の芯材などにも使われます。
表面と木口が緻密で安定性も高く、シートや紙・フィルムなどの接着や、塗装・彫刻・印刷などの加工がしやすいため、よく利用されています。
現在、お休みいただいて、すでに送られていらした方のリメイク・リサイズに没頭しております。
できるだけすみやかに、早くお届けできるように努力しています。

11月以降に開始となりましたら、よろしくお願いします。