ひな人形について

木目込人形の標準的な飾り方について

 リメイク・リサイズのご質問もよくお受けしますが、多いご質問の一つにひな人形の飾り方もあります。

 以前何度か写真でご説明しましたが、今回イラストのひな人形の飾り方の資料が手元に入りました。

 本日は、ひな木目込人形の標準的な飾り方についてご説明します。

 まずはお人形のご説明を、次はひな人形の飾り方6種類をご説明します。

 

ひな木目込人形の由来

 江戸中期、木彫の人形に金襴などの裂地を貼り、その端を彫った溝に埋め込んだ人形が作られたのがはじまりとされています。

 胴体の木地に溝を彫り、布を木目込んだことから「木目込人形」と呼ばれたこの人形は、当初は京都加茂で作られていたため「賀茂人形」と呼ばれていましたが、この技法が江戸に伝わり、江戸木目込人形へと変化していきました。

 江戸時代より受け継がれてきた江戸木目込人形は伝統を今に伝え、華麗、優美、典雅の世界を見事に表現しています。

親王

三人官女

五楽人

五人囃子

 五楽人、五人囃子はどちらかのお人形になります。

随臣

仕丁

15人五段飾り(五人囃子)

15人三段飾り(五楽人)

15人三段飾り(五人囃子)

10人飾り(五人囃子)

5人飾り

親王飾り

 よくご質問受けますのに、お人形、道具の名前が分からない、1段、3段には何を飾るのとおっしゃいます。

 収納と1段、3段飾りとお人形、道具を飾った姿と名前をかきます。

 ご参考になさって下さい。

親王飾り

①男雛

②女雛

③親王台

④屏風

⑤ぼんぼり

⑥菱台・菱餅

⑦三宝

⑧橘

⑨桜

⑩飾り台

※毛せんがついている場合はまず毛せんを敷きます。

※飾り台が無く、毛せんだけで飾るタイプもあります。

※⑧が白梅、⑨が紅梅を飾るタイプもあります。

収納飾り

①男雛

②女雛

③親王台

④屏風

⑤ぼんぼり

⑥菱台・菱餅

⑦三宝

⑧橘

⑨桜

⑩飾り台(収納台)

※飾り台が無く、毛せんだけで飾るタイプもあります。

※⑧が白梅、⑨が紅梅を飾るタイプもあります。

※箱にお人形、道具が収納できます。

三段飾り

①男雛

②女雛

③親王台

④屏風

⑤ぼんぼり

⑥菱台・菱餅

⑦三宝

⑧立官女(加えの銚子)

⑨座り官女

⑩立官女(長柄の銚子)

⑪官女一人台

⑫たかつき・丸餅

⑬橘

⑭桜

⑮御駕籠

⑯重箱

⑰御所車

⑱飾り台

※⑪の官女一人台が付かないタイプもあります。

※⑬が白梅、⑭が紅梅を飾るタイプもあります。

※飾り台の組み立て方は同梱の説明書に従って下さい。

※毛せん飾りの場合は下から上へたるみを取りながらピンで止めます。

(白木3段の場合はピンは付かないので左右の余った毛せんは裏側へ折り込んで下さい。)

 

 ご質問、お問い合わせがあればお受けします。

 飾り方のご参考になれば幸いです。

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