ひな人形について リサイズ・リメイク

最近のリメイクについてと三人官女について

三人官女

8月に入り毎日暑い日が続き、暑中見舞い申し上げます。

35度を超えますと、じっとしていても暑く熱中症も心配され、同時に新型コロナにも感染されませんように皆様のご健康とご多幸を祈り上げます。

 

これだけ暑い日が続きますと、みなさん日中はお家でゆっくりお休みかと思いますが、夏休み、盆休みのためかリメイク・リサイズのご相談をお受けします。

毎年、ひな人形の時期にリメイク・リサイズをお受けします。

今年は、3月4月はもちろん、5月の連休で6月7月のお休みに人形を探されて、8月に入ってもリメイク・リサイズのお問い合わせがあります。

8月は、お盆に里帰りして五月人形やひな人形のこれらの行方の相談をされます。

今年は、盆休みが始まる前に、7月半ば頃からご相談をお受けします。

お電話やメールなどでお聞きしてみますと、今年になってリメイク・リサイズを考えたのではなく、以前(数年前)から考えていたとおっしゃいます。

やまだとすれば、今年になって引っ越しとか転勤でお人形7段15人が重くなったのかなと安易に考えていました。

最近のリメイク・リサイズのお客様は、ゆっくりお話しをお伺いすると、かなり以前お客様によっては、10年くらい前からリメイク・リサイズされたいと考えていらしたそうです。

ひな人形7段15人を、お嬢様がお誕生になってお祖父様やお祖母様がお祝いにお買い上げになられましたその後、毎年10数年ひな段を飾られてたいそう大変だったそうです。

7段の段はお祖父様やお父様が組み立てられ、もうせんをしいて人形道具はお祖母様やお母様の仕事で、半日仕事だとおっしゃっていました。

みなさま、7段15人を飾られることは一般家庭でご苦労なさっていらしたとお察し申し上げます。当時のご苦労がしのばれます。

一年に一度の行事といってしまえばそれまでです。

リメイク・リサイズをお考えになっていたことが伺われます。

その当時から、現在もスペースもあって7段を飾られる方も多々いらっしゃいますが、さぞかし大変だろうと思われます。

これがお楽しみとおっしゃる方もいらっしゃれば、何とかならないかしらと思われる方もいらっしゃいます。

 

三人官女について

今回は、三人官女についてお話しします。

三人官女についてお話ししますと、7段15人を2人だけ残すと思われていた方が、三人官女もできたら残そうかなと思われますと、私個人的にはとても嬉しい限りです。

もちろん、個々のご家庭の事情がありますことお察しします。

実際の女官は全員が未婚で、出身の家格で位が定められ、服装、職務の内容、呼称などが異なります。仕事は、天皇・皇后の御召替食事の給仕に至るまで多岐にわたります。

ひな人形の「官女」は、こうした御所での仕事である饗応を模し、酒器を持っていると考えられます。官女の形式は、立ち方や座り方、人数も5人、7人など何通りも存在しますが、一般的には3人で、「長柄銚子」「嶋台(三方)」「加銚子」の道具を持ちます。

「長柄銚子」「加銚子」は、酒を注ぐ酒器ですが、時代によりさまざまな変還があります。

本来、「銚」には、液体を温める容器の意味があり、平安中期頃までは、把手が付き、液体を火に掛けられる金属の器のことを銚子といいました。後に、長い柄の付いたものを「銚子」把手の付いたものを「提子」と呼び分けました。中世では、提子が長柄銚子に酒を加え、長柄銚子が盃に酒を注ぐ、リレー式の給仕が生まれました。近世は、提子が活躍、酒を注ぐ器として一般的になりました。

加銚子(提子)は、長柄銚子にお酒を加えるものです。

 

長柄銚子は、加銚子に対して本酌で、上位となるので、「左上位」にならって向かって右に並べます。構え方としては、右手で柄の端を持ち左手で上部を受けるように両手で持ちます。

 

「三方」は主に関東、関西では京風と称し「嶋台」を用いることが多いです。

三方は、神仏や貴人に物を供するのに用います。前と左右の三方に刳形(くりかた)の穴を開けた台に、方形の折敷(おしき:細い板を縁に折り回す)をつけたものです。

嶋台は、仙人が住むという蓬莱山に通じるめでたい形とされる州浜(すはま)にかたどった台です。平安時代頃より、貴族の慶賀の式などの飾りや調度品に用いられ、正月や婚礼の盃置きや肴などを盛ります。

 

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