先日、石川で地震がありました。
再々の地震で大変なことで、御見舞い申し上げます。
石川県から送られたおひなさまも、さぞかしお家に帰りたいでしょうけど、落ち着くまでお預かりしています。
本日は人生儀礼について、特に子供さんのお祝いについてお話しします。
人生儀礼
古来の「数え年」による年齢のあらわし方は戦後「満年齢」に改められましたが、七五三の祝い、年祝い、厄祓など「数え年」で行うのが本来とされ、現在でもその方が多いようです。
日本人は昔から、さまざまな伝統を受け継いできました。人生の節目に行われる「人生儀礼」も、そのひとつです。それは、祖先が育んできた信仰の中で培われた美しい風習ともいえましょう。
日本人の生活は時代の進展とともに大きく様変わりしていますが、昔から伝え守られてきた人生の英知は、これからも大切にしていきたいものです。
着帯の祝い
赤ちゃんが健康で無事に生まれるよう安産を祈願して、母親が妊娠5ヶ月目の戌の日に、はじめて岩田帯とよぶ白地の帯をお腹に巻きます。
出産祝い
赤ちゃんが無事誕生したことを神様に感謝し、赤飯などをつくってお供えして、健康に成長することを祈願します。
お七夜の祝い
赤ちゃんの名前は生後7日目のお七夜に付けるのが習わしです。この日、命名書を神棚などに掲げて神様に奉告し、親戚や縁者一同におひろめをします。
初宮詣
一般に、男児は生後31日目に、女児は33日目に、祝い着を着せて神社に参拝し、家族そろって幼児の成長とご加護を祈願します。
お喰い初め
生後100日目か120日目に、米飯や鯛などの祝い膳をそろえ、はじめて幼児に食事をさせる儀式です。箸初めなどとも呼びます。
初誕生祝い
生後満1年の誕生日をお祝いします。地方によっては、餅をついて幼児に背負わせるなどの行事もあります。
初節供の祝い
男児は5月5日(端午・菖蒲=尚武の節供)、女児は3月3日(上巳・桃の節供)に祝う生後はじめて(但し生後21日以内の時は翌年)の節供(節句)です。男児は兜、武者人形や鯉のぼりを飾り力強い門出を祝い、女児はおひな様や桃の花を飾って、美しく健やかな成長を祈ります。
七五三の祝い
11月15日に、3歳の男女児・5歳の男児・7歳の女児が身を浄め、晴れ着をまとい、親子ともども神社に参拝し、つつがなく成長できたことを感謝します。昔から男女児とも3歳で髪置、男児は5歳で袴着、女児は7歳で帯解をして宮参りしました。
入学、卒業の祝い
幼児や児童の入園・入学に際して、健やかな成長と学業成就を祈願します。また、めでたく卒業できたら国家・社会のために役立つ人物となることをご神前で誓い、ご加護を祈願します。
今回は、人生のお祝い事について述べました。
古来より伝わる祝い事、中でも子供様の祝いについてのべました。