6月半ば過ぎますと、朝は涼しく昼は半袖でも暑くなり、寒暖の差が激しく気候についていけず大変です。
ご高齢の方や病気でふせっておられる方は、くれぐれも体調を崩されないようお気を付けてください。
Contents
日本人形協会について
人形専門店、百貨店等の店舗では、日本人形協会がありましてそこに所属しています。
よく似た主旨で、一般社団法人「日本の節句文化を継承する会」もあります。
五節句について
日本の四季を彩る代表的な節句が、五節句です。
本日は、その五節句についてお話しします。
1月7日(人日の節句(七草の節句))

1月7日の朝に春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入った七草粥を作り、ようやく芽吹いた春の七草の「気」をいただき、その一年の無病息災を願って食べます。
これは冬に不足しがちなビタミンCを補い、また祝い酒で弱った胃を休める為とも言われています。
3月3日(上巳の節句(桃の節句))

誕生した女児を祝福し、健やかな成長を願う、親から子、孫への愛情の節句。
雛人形を飾り、菱餅や桃の花も添えて、ちらし寿司や、白酒などで宴を催します。中国から伝わった上巳の節句を起源としますが、江戸時代以降わが国では雛人形を飾る「ひな祭り」という日本固有の人形文化となって、現代に受け継がれています。
5月5日(端午の節句(菖蒲の節句))

誕生した男児を祝福し、健やかな成長を願う、親から子、孫への愛情の節句。
鎧兜や人形を飾り、鯉のぼりを掲揚して、粽や柏餅に菖蒲の花を添えて宴を催します。中国から伝わった端午の節句を起源とし、鎌倉時代以降は菖蒲が尚武と同じ読みであること、また菖蒲の葉の形が剣を連想させることから、日本固有の人形文化となって現代に受け継がれています。
なお、鯉のぼりには、立身出世を願う意義がこめられています。
7月7日(七夕の節句(笹竹の節句))

日本古来の豊作を祈る祭りに、女性が針仕事などの上達を願う中国伝来の行事などが習合したものと考えられています。
奈良時代には7月7日と定められ、牽牛織姫の二星を祭るとともに詩歌、縫製、染織などの技術上達を願う行事とされ、江戸時代以降は一般庶民にも広がりました。願い事を書いた短冊などを笹竹に付けて立てます。
9月9日(重陽の節句(菊の節句))

中国から伝わった重陽節が江戸時代に入り五節句の一つとなり、庶民の間にも広まりました。
菊酒を飲み、菊の被綿(きせわた)に溜まった露で体を拭い健康と長寿を願います。
また、菊を愛でる菊花展、菊人形展も各地で開催されます。なお古くから桃の節句に飾ったひな人形を、虫干しを兼ねて飾る「後(のち)の雛」という風習もあります。
節句と日本文化
節句と日本文化についてお話しします。
日本の風土に融け込んだ中国生まれの節句
日本には豊かな四季の中で育まれた多くの「節句」があります。この節句は、もともと中国から奈良時代に伝えられた風習でした。それを稲作を中心とした日本人の生活のリズムにうまく適合させたことから、節句は日本の季節行事として深く根を降ろし、現代に至っているのです。
昔はたくさんの節句がありましたが、このうち現代に伝わる五節句は、江戸時代に幕府がそれまでの節句をもとに公的な祝日として制定したものです。
五節句には、3月3日、5月5日のように奇数の重なる日が選ばれていますが、これも中国の考え方の影響です。ただし1月だけは1日(元旦)を別格とし、7日の人日(じんじつ)を五節句の中に取り入れています。
また、これらはお正月の七草、3月の上巳(じょうし/じょうみ)の桃、5月の端午の菖蒲、7月の七夕の竹、そして9月の重陽の菊と、必ず季節の草や木に彩られるのが特徴となっています。
節句は節供(せっく)祈りとともに人の絆を深める宴
それぞれの節句には独自の意味がありますが、いずれもその季節に見合った供物を神に捧げ、のちに人々がその供物を共に飲食する点は共通しています。「節句」が「節供」とも書かれるのもこのためです。昔の人々にとって、節句は一種の民間の神事であると同時に、祈りを共にすることで人々の絆を深める行事であり、日常の雑事を忘れて身体を休め、日頃あまり口にできない滋養のあるものを食べて鋭気を養う貴重な機会でもあったのです。
現代では、神事としての意味は薄れましたが、節句の祝いは、核家族化が進む中で、祖父母から孫までが世代を超えて団欒の時を持つ、貴重な機会となっています。ひなまつりや端午の節句に代表される季節の行事に、まわりの大人たちが集まり、自分の成長を祝福してくれた記憶は、いつまでも子供の心に残るでしょう。そんな機会をできるだけ作り、これを何度も積み重ねていくことで、家族の絆を大切にする心が自然に育まれます。
また、くらしの中に季節感の乏しくなった昨今、節句の飾りをし、季節の料理で人々をもてなすことは、四季を味わい、楽しみながら、人と人との絆を深めるよい機会となります。これもまた、現代の節句の大切なありかたでしょう。
本日は、五節句と日本文化について、簡単にご説明しました。
ご質問、ご意見がありましたら、メール、お電話等でもお受けします。
その節にお答えできませんでしたら、調べまして後日お返事申し上げます。
なんなりとおっしゃって下さい。
よろしくお願いします。