五月人形について

五月人形の飾り方についてのお話

 3月半ばになりましたが、大野ではまだ庭や周囲の山々には雪が残っています。

 今年は大雪で、やっと春がやってきましたという今日この頃です。

 ひな人形をひな祭りに飾られて、連日お問い合わせやリメイク・リサイズのご依頼をお受けします。

 7段15人を飾られた方々に、本当にご苦労様でしたと労いの言葉をおかけしたいです。

 以前はご家族も多くお若かった方々が、お年を召されてひな人形を飾るのが大変とおっしゃる方が、なんとか来年こそはリメイク・リサイズとおっしゃる方がいらっしゃいます。

 ご相談、お問い合わせはお気軽にお電話、メール等でお申し付け下さい。

 即日お答えできなくても、順にお答えします。

 

 本日は、五月人形の飾り方についてご説明します。

五月人形の飾り方

平飾り

①兜 ②屏風 ③飾り台 ④ふくさ(芯木) ⑤櫃 ⑥弓 ⑦太刀

飾り順は、③→②→⑤→④→①→⑥→⑦になります。

※毛せんが付いている場合は、まず毛せんを敷きます。

※飾り台が無く、毛せんだけで飾るタイプもあります。

※屏風を飾り台に乗せないタイプもあります。

※太刀は柄の部分を下向きに飾り、付属のひもで太刀置台の上部に結わえつけます。

収納飾り

①兜 ②屏風 ③飾り台 ④ふくさ(芯木) ⑤弓 ⑥太刀 ⑦芯木台(付かないタイプもあります)

飾り順は、③→②→⑦→④→①→⑤→⑥になります。

※毛せんが付いている場合は、まず毛せんを敷きます。

※太刀は柄の部分を下向きに飾り、付属のひもで太刀置台の上部に結わえつけます。

鎧飾り

①鎧 ②屏風 ③飾り台 ④櫃 ⑤弓 ⑥太刀

飾り順は、③→②→④→①→⑤→⑥になります。

※毛せんが付いている場合は、まず毛せんを敷きます。

※飾り台が無く、毛せんだけで飾るタイプもあります。

※屏風を飾り台に乗せないタイプもあります。

※太刀は柄の部分を下向きに飾り、付属のひもで太刀置台の上部に結わえつけます。

三段飾り

【三段目】

①鎧 ②屏風 ③櫃 ④弓 ⑤太刀 ⑥両立

【二段目】

⑦篝火 ⑧軍扇 ⑨陣笠 ⑩太鼓

【一段目】

⑪鯉のぼり ⑫吹き流し ⑬柏餅 ⑭粽 ⑮八足台(または三方台)

⑯毛せん(緑の段布) ⑰飾り台

飾り順は、⑰→⑯→②→③→①→⑥→④→⑤→⑦→⑧→⑩→⑨→⑪→⑫→⑬→⑮→⑭になります。

※⑰の飾り台に毛せんを掛ける前に、段のねじれが無いかをお確かめ下さい。

※段と毛せんの中心を合わせ、下から上へたるみをとりながら、ピンでとめます。

※飾り台の組み立て方は、同梱の説明書に従って下さい。

※木製三段もあります。

※太刀は柄の部分を下向きに飾り、付属のひもで太刀置台の上部に結わえつけます。

※写真は標準的な飾りです。セットによっては写真と異なる場合があります。

 

 柏餅に使われる葉の柏の木は、新芽が出ない限り古い葉が落ちないそうで、このことから家が絶えない、後継者が絶えることがない縁起のいい木として考えられ、柏餅はすでに室町末期頃から、広く食べられていたそうです。

 でも今と違って中の餡は、小豆のこし餡ではなく味噌餡だったそうです。

 一説では、「かしわ」は食物を包んだり食器代わりに用いられていたことから、「炊葉(かしぎば)」の転じた言葉ではないかとも言われています。

 ちまきは中国伝来の物で、端午の節句とともに日本に入ってきました。

 ちまきは餅米やうるち米を草の葉で包んで蒸した物で、文字通り茅で包んだ物や笹の葉で巻いた笹ちまきなどがあります。

 笹には整腸作用があり、やはり薬効あらたかな薬草で包んだ葉をはがすと、餅米が緑に染まりとても綺麗で、健康にいい食べ物として考えられていました。

 ちまきには伝説があります。

 古代中国、有名な戦略家であった屈原(くつげん)という人が、策略によって都を追われます。

 屈原は失意のまま湖で水死するのですが、その死を悼んだ人々や屈原の姉が、弟を弔うため、竹の筒に米を入れ湖に投げ入れて、鮫竜(こうりょう)を祀ったことに由来するといわれています。

 

終わりに

 本日は、写真入りでご説明しました。

 ご質問等がありましたらご連絡下さい。お待ちしています。

 五月人形のリメイク・リサイズもお受けしています。

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