4月を迎え、五月人形のお問い合わせでリメイク・リサイズのご依頼が多くなってきました。
かつての写真を送られて、どうしたらリメイク・リサイズできますかと丸投げされる方と、私は兜と弓太刀だけ残されますと最初から決めていらっしゃる方もおみえになります。
ご自分やご家族でお決めになっている方は、リメイク・リサイズの進行も早く納めることもできます。
こんなにいっぱいあってどうしようとおっしゃると、ひとつひとつご説明してご判断を仰いでから作業に入ります。
鎧や兜をケースにおさめると、見違えるようになって、弓矢と刀もいっしょにできないかとおっしゃる方もいらっしゃいます。
見事に高さがあると、ちょっとコンパクトな弓太刀セットを新調して飾られる方もいらっしゃいます。
個々にご対応させていただきますので、よろしくお願いします。
兜・鎧の飾り方
本日は、兜・鎧の飾り方をご説明します。
兜の飾り方
①芯木を置く
写真のように芯木を櫃の中心よりやや手前に置きます。
②ふくさを置く
写真のようにふくさを芯木に菱型にかけます。(絵柄や家紋のあるふくさは、絵柄を正面にします。)
③鍬形を差す
鍬形を左右の受け口に差し込みます。
剣先が外側になるように差し込んで下さい。
※鍬形台の間に龍頭(りゅうず)を差すタイプもあります。
④兜をふくさの上に飾る
写真のようにふくさの上に兜をのせます。
前後左右の傾きを調節します。
少し離れたところからもう一度チェックして、形を整えます。
鎧の飾り方
①佩楯を飾る
鎧櫃を置き、佩楯(はいたて)の中心を櫃の中心に合わせ、佩楯の帯の両端を写真のように櫃の蓋の間に挟み込み、しっかり蓋をして下さい。
②胴を飾る
写真のように芯木を通した胴を蓋の中央よりやや手前に置きます。
③面頬を置く
写真のように芯木の上部の溝に面頬の紐を掛けます。
兜の眉庇(帽子の庇にあたる部分)と面頬上部が重なるくらいが美しくみえます。
眉庇と面頬の間にすき間があかないよう注意して下さい。
④面頬の調節
面頬の位置を直すには写真のように、片手で結び目を押さえ、もう一方の手で右のイラストのように矢印の方向に軽く引くと簡単に調節できます。
⑤兜を飾る
兜を芯木の上に置き、前後左右の傾きを調整して下さい。
※忍緒はほどかないように注意して下さい。
(兜の飾り方の③④を参照して下さい。)
⑥脛当と毛沓を置く
脛当を毛沓に差し込み、櫃の前に揃えて並べます。
最後にもう一度、少し離れたところから全体を見て形を整えて下さい。
本日は、兜・鎧の飾り方についてご説明しました。
ご質問等ございましたら、メールでお願いします。