5月も半ば過ぎますと、しまい方のお問い合わせをいただきます。
本日ご説明します。
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五月人形のしまい方
よく晴れた空気の乾いた日にしまいましょう
五月人形は年に一度しか飾らないものですから、保存方法も大切です。
上手に保存して、毎年の端午の節句を楽しんでください。
しまう時に用意するもの
①毛ばたき・・・ホコリを払うときに使います
②柔らかい布(ネルなど)・・・金属や塗りの部分の乾ふきに使います
③柔らかい紙(キッチンペーパーなど)・・・金属部分を包みます
④人形用防虫剤・・・鎧、兜、弓、太刀等の箱の中に入れます
※注意 鎧や兜の金属部分は素手で触れると変色の原因になります。その他、塗り部分など指紋が付きやすいところが多いので、手袋を着用しましょう。
しまう前に①
鎧や兜、飾り台などは毛ばたきでやさしくホコリを払い落としましょう。
しまう前に②
既に付いてしまっている金属や塗り部分の指紋もキレイにふき取りましょう。
付属品のしまい方①
鍬形はキズの原因となりますので、2枚が直接触れ合わないよう柔らかい紙などで包みます。
吹き返し、眉庇なども柔らかい紙などで包みます。
付属品のしまい方②
兜は必ず、付属の布やビニール等で包んで下さい。
櫃に鎧や兜をしまう時は、四方から保護用の布で包み、パッキングすると良いでしょう。
※鎧の場合の付属箱は段ボールの底にしまいます。
・人形用防虫剤はパッケージに記載されている使用上の注意を良く読み、お使いください。
また、使用量を守り、鎧や兜などの装飾品に直接触れないようにしましょう。
・箱に収めた鎧や兜は、湿気のない納戸や押入れの上段など家の中の高い場所に保管しましょう。
防虫剤について
五月人形もひな人形も同じことですが、防虫剤についてご説明します。
なぜ防虫剤を使うの?
衣類の繊維を食べる「カツオブシムシ・イガ」などの害虫が、兜・鎧・お人形などの布部や髪の毛などを食べてしまう可能性があります。大切な鎧・兜などを守るのには欠かせません。
防虫剤を使う上で注意する点は?
無臭の薬剤(エンペントリンなど)は、どの薬剤と併用しても問題ありません。
但し、パラジクロルベンゼン・ナフタリン・樟脳の組み合わせには、ご注意下さい。
2種類同時に使うと、化学変化を起こして薬剤が溶け、金属部の変色、布部や顔にシミが出来てしまう場合があります。
入れ替えの際は、十分ご注意ください。
パッケージに記載されている使用量や使用上の注意を良くお読みになりお使い下さい。
※人形カバータイプの防虫剤も同様です。
・鎧・兜などに防虫剤の臭いがつくのが気になりますが
現在は無臭の防虫剤が市販され、主流となっています。
入れるタイプや、兜・お人形などを包んでホコリからも守るカバータイプもあります。
鎧・兜・お人形などのカビ対策は?
カビ対策には、早く片付けることを優先せず、天気が良く湿気の少ない日を待ってしまうことが大切です。
また保管の際は、湿気が少ない場所にしまいましょう。
気密性が高く、湿気が溜まりやすい住宅の場合は、シリカゲルや調湿剤を使用して下さい。
本日は、五月人形のしまい方についてお話ししました。
ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
よろしくお願いします。