本日は、五月人形のしまい方についてご説明します。
なんといっても、ひな人形でも五月人形でも掛軸でも、長くしまわれる場合は、天気が良い日でカラッと晴れた日にほこり等をはたきなどでよく落とされて、しまわれることをおすすめします。
五月人形のしまい方
・兜のしまい方
①付属品を包む
くわがたは2枚が直接触れないように、柔らかい薄紙等で包みます。
龍頭も同様に薄紙等に包んで、箱にしまいます。
※龍頭が無い場合もあります。
②金属部品を包む
吹き返し、眉庇を柔らかい薄紙等で包みます。
金属面は直接手を触れないように注意して下さい。
③兜をしまう
保護のため、櫃に布または紙を敷き、兜を写真のようにしまいます。
④保護布(紙)で包む
保護用の布または紙を四方から包み蓋をします。
上部および空間には軽く丸めたパッキンを入れるとよいでしょう。
鎧のしまい方
①付属品を包む
くわがた、龍頭などの金属は柔らかい薄紙等で包み、毛沓などは箱に入れ、付属箱にしまいます。
付属箱は段ボールの箱の底にしまいます。
※付属箱が無い場合もあります。
※龍頭・毛沓・脛当・面頬がつかないタイプもあります。
②兜、佩楯を包む
兜は柔らかい薄紙等で包み、佩楯は薄紙またはビニール袋に包みます。
③胴をしまう
保護のため櫃に布または紙を敷き、金属部分は柔らかい薄紙等で包み、芯木を付けたまま胴を写真のようにしまいます。
※芯木を外してしまうタイプもあります。
④兜をしまう
兜、を左側の空いた箇所にしまい、最後に佩楯を上に置きます。
※佩楯は付属箱に入る場合もあります。
⑤保護布(紙)で包む
保護用の布または紙を四方から包み蓋をします。
⑥櫃に蓋をする
櫃の隅々の空いた部分に上質紙などを丸めてパッキングし(あまり強く押さえないよう気を付けて下さい)櫃の蓋を上質紙で包み、櫃に蓋をします。
⑦段ボール箱に入れる
付属箱を段ボール箱の底に入れ、上から櫃をいれ、しっかり蓋をします。
保存は、直射日光が当たらず、湿気のない、風通しの良い場所に置きましょう。
※付属箱がない場合もあります。
しまい方ワンポイントアドバイス
※しまう前に、羽根はたきなどでホコリを丁寧に払い落として下さい。
また、飾り金具やくわがたなど、金属部分に指紋がついている場合は、乾いた柔らかい布で、丁寧に拭き取って下さい。
櫃の汚れも同様です。
※しまう時も飾る時と同様に手袋をするようにしましょう。
※防虫剤は金属腐食のおそれがありますので、十分にご注意下さい。
本日は、五月人形のしまい方についてのべました。
ご質問等ございましたら、なんなりとおっしゃって下さい