今回は、まず下鴨神社流し雛、みやじま雛めぐりの2つのイベントをご紹介します。
詳しく書かれています資料がありますので、掲載します。
いずれも今期は終わっていますが、来年のお出かけの際にご参考になさって下さい。
続いて、陣羽織についてお話しします。
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下鴨神社流し雛(京都府京都市左京区下鴨泉川町)
京都府京都市左京区下鴨にある下鴨神社は正式名称を賀茂御祖神社と言い、平成6年(1994)12月25日に世界文化遺産として登録されました。
ここで毎年「流し雛」が開催されていましたが過去3年は感染症の影響で中止となり、今年4年ぶりに復活しました。
下鴨神社流し雛(主催/京人形商工業協同組合)は3月3日(金)雛祭りの日に開催され、天候にも恵まれ2000名以上が来場されました。
行事に登場する十二単姿の女性と束帯姿の男性は雛人形の女雛と男雛そのもので実物のお雛様が見られるとあり、地元の人のみならず観光客が多く訪れました。
さんだわらに乗せたひな人形をみたらし川に流し、子どもたちの無病息災を祈ります。
当日は京都私立ひまわり幼稚園園児の合唱もあり、賑やかな京の流し雛となりました。
また「秘密のケンミンSHOW極」(読売テレビ・日本テレビ系/3月30日(木)21時放映済み)の取材が入り、関東と関西の雛あられの違いなどを束帯姿の男雛が語るなどして、上巳の節句を周知する良い機会となりました。
みやじま雛めぐり(広島県廿日市市宮島町)
広島県の宮島を舞台に開催される「みやじま雛めぐり」(主催/一般社団法人宮島観光協会、みやじま雛めぐり実行委員会)が3月18日(土)にスタートし、4月3日(月)に終了しました。
昔からさまざな偉人や文化人、そして国内外問わず多くの観光客を引き寄せてきた宮島。
この地には、江戸・明治・大正・昭和の豪華なお雛さまが残っています。
3月後半からは宮島の桜も見頃を迎え、雛めぐりには格好の季節となりました。
会場の1つである大聖院では大聖院が所蔵する雛人形と、協賛企業である株式会社藤娘の雛人形を毎年飾っています。
-2023年5月号 にんぎょう日本より-
陣羽織について
今年も5月5日の五月人形の節句を終えることができました。
ありがとうございました。
五月人形の陣羽織についてお話しします。
端午の節句の際、五月人形や五月飾りとともに陣羽織を着用した主役の男児が写真に収まる姿を見かけます。
子どもが着られるよう、小さな体に合わせて作られています。
煌びやかな生地が使われることが多く、見た目は豪華です。
端午の節句を盛り上げる節句用品の一つである、陣羽織について調べてみました。
戦の邪魔となる袖はカット
陣羽織は、鎧の上に着用する羽織ものです。
主に室町時代末期から江戸時代の終わりまで武士たちが着用していました。
現在でいう、ベストのような形状をしていて袖のないものが一般的です。
古くは陣中において袖のついたものが使われていましたが、戦の際、自由が利かないために取り除かれたといいます。
陣羽織には裏地がついた袷(あわせ)と、裏地のない単があります。
夏用の単は紗で作られることが多く、袷は主に輸入品である蜀江錦や、ビロード、羅紗、更紗などの生地を用いて作られました。
本日は、ひな人形のイベント二つと五月人形の陣羽織についてお話ししました。
ご覧下さって、こんなこと取り上げてとご意見があれば調べてのべます。
よろしくお願いします。