来年のひな節句にひな人形を飾られるために、ひな人形をリメイク・リサイズのお問い合わせ、ご注文が10月に入って多くなりました。
新型コロナ感染予防のため休暇を取られた方々が、蔵や倉庫、クローゼットに押入れ等をクリーニングなさってひな人形を見つけられた方々が、リメイク・リサイズをとお考えになるようです。
この機会にリメイク・リサイズされて、毎年これからは気軽に飾られるようお考えになります。
7段が飾るのが大変とおっしゃっていた方々が、何とか手軽に飾れないかとのご質問等をお受けします。
大掃除をされて、しばらく飾られていなかった方々は、リメイク・リサイズされて、毎年2~3月にはひな人形を飾りましょうというご希望で、リメイク・リサイズされる方のご希望が多いです。
現在10月中旬ですが、来年のひなまつりにひな人形を飾られる方は十分間に合いますので、お人形のリメイク・リサイズ、修理をおっしゃって下さい。
お問い合わせ、ご希望、ご質問をお持ちしております。
よろしくお願いします。
Contents
お人形の衣裳の文様
ひな人形は、日本の四季の文化であり、お人形は大切な文化財になると思います。
決して価格ではなくて、お祝いにお生まれになった赤ちゃんにおじいちゃま、おばあちゃま、お父さま、お母さまが赤ちゃんに「幸多かれ、一生お幸せで健康で暮らせますように」と、祈りやお願いの思いでおあつらえになった大切なお人形です。
本日は、いろんな角度からひな人形の見事さ、立派さ、かわいくて愛くるしい姿をご紹介します。
まず、本日はひな人形のひな衣裳の文様について、少し詳しくお話しします。
ご質問がありましたらなんなりとおっしゃって下さい。
お人形の衣裳と一言に言っても、かなり幅広く分けられています。その模様、文様についてお話しします。
その文様は、かなり種類があります。
日本の文様「葵文」
二葉葵を文様化したもので、形や組み合わせにより立葵や葵巴、葵唐草などの数種があり、着物や帯に広く用いられています。紋章にも多用され、中でも二葉葵は京都賀茂神社の神紋、また三葉葵は徳川家の紋所として有名です。なお、江戸時代には一般の人々の葵文の使用が厳禁されていました。
日本の文様「雲立涌」
縦に並ぶ曲線が左右にふくらんだり、しぼんだりして空間を生み、それが隣同士段違いに並ぶようにした縦筋文様を“立涌”といいます。またそのふくらんだ空間に雲型を配した文様のことを“雲立涌”と呼びます。これは上皇や親王、または摂政の指貫(さしぬき)、関白の袍(ほう)の文様などに用いられました。
日本の文様「宝尽」
日本の伝統文様として親しまれた宝尽(たからづくし)は、吉祥や招福を願う気持が形となったもので、古くから衣裳や器物を飾ってきました。中国で考えられた「八宝思想」が室町時代にわが国に伝来したものといわれ、日本の宝尽には「如意、宝珠、宝鑰(ほうやく)、打出の小槌、金嚢、隠蓑、隠笠、丁字、巻物、七宝、分銅」などが挙げられますが、これらは時代や地方により多少の違いが見られるようです。
日本の文様「青海波」
渦を4分割したような形をいくつも重ねたものを青海波(せいがいは)文様と呼びます。雅楽「青海波」の舞曲に用いる、波形を描いた装束の染文様にちなむ名称で、古くは人物埴輪の衣文にも見られます。現在でも着物の染模様や地紋などに多く用いられます。
日本の文様「雪輪」
雪の結晶の美しい六角形の輪郭をまるくかたどって図案化した線文様を雪輪(ゆきわ)と呼びます。またその中に別の文様を入れたり、文様の区切りに用いたりします。
この文様は平安時代からあり、能装束にも見る事ができます。現在でも振袖、留袖、小紋、帯などに幅広く用いられています。
日本の文様「桐竹鳳凰文」(きりたけほうおうもん)
中国古代の伝説上の帝・黄帝が天を祀る時、竹の実をくわえた鳳凰が梧桐(あおぎり)に舞い降りたという故事にちなむ文様で、五三の桐の木と三枝の竹に霊獣の麒麟を配し、上部中央には桐文をはさんで鳳凰の一対が向きあっています。吉祥文様の一つで古くから天皇専用とされています。
最後に
今回は、日本の文様でも主だった文様についてのべました。
お時間がある時に、ごゆっくり、じっくりとご自分のひな人形をお一人お一人どの様な模様で、どの文様によく似ているかなと思われるのはお楽しみかなと思います。
※その他文様4つについて別記事でご紹介しましたので、よろしければこちらもご覧下さい。