6月末から現在にかけて、毎日暑い日が続きます。
暑さに負けずといっても限界がありますが、どうぞ皆様もご健康にご留意下さいまして、夏をお健やかにお過ごし下さい。
本日のひなまつりのお話し
6月23日に続きまして、本日は子どもさんにお話しするひなまつりについて述べます。
6月23日の記事はこちらです。
ひなまつりは、いつからはじまったの?
いまから千年もむかし、平安時代に始まったといわれています。
しかし、その頃は今のひなまつりのように、きれいなおひなさまを飾ったり、みんなでお祝いのごちそうをいただいたりする、お祭りではありませんでした。
「ひな」というのは、もともと「ちいさくて、かわいいもの」という意味です。
その頃、紫式部や清少納言という女の人が書いた「源氏物語」「枕草子」という本に出てくる、“ひいな遊び”っていう言葉は、その頃の「お人形遊び」のことです。
同じ頃に、上巳の節句という行事が、貴族たちの間にありました。
これは、三月のはじめの巳の日に、人々がどうぞ一年を元気にすごせますようにって、おはらいをして、紙のお人形でからだをなでて、それを川や海へ流したものです。
むかしの人々は、お人形が病気やけがれを持っていってくれる、と信じていました。
この上巳の節句が、ひいな遊びとひとつになって、今のようなひなまつりになりました。
おひなさまは、どのようにして生まれたの?
むかしは、今とちがって、良いお医者さまも少なかったし、よく効くお薬も、なかなか手に入りにくかったでしょう。
だから病気にかかると、どんどん重くなってしまう人がとても多かったでしょう。
とくに生まれたばかりの赤ちゃんは、抵抗力がないので、ちょっとした病気でも、たちまち進んで、なおらなくなったでしょう。
そこで、どこのうちでも、赤ちゃんがうまれるとすぐに、丈夫に育ってくれますようにってお祈りしながらお人形をつくりました。
それを赤ちゃんの枕もとに置いて、お人形に赤ちゃんの病気や、ケガなど、悪いこと全部をかわりに持っていってくださいってお願いしました。
その身がわりになるお人形には、“天児”(あまがつ)とか“這子”(ほうこ)とか呼ばれるものがありました。
天皇さまのおうちでは、いまでもお子さまがお生まれになると、“天児”といって、十字架のようなものに白いきれで丸い頭をつけたお人形を枕もとに飾って、それにうぶ着を着せかけてお祓いをなさるそうです。
這子は、ふつうのうちでも子どものために作った人形で、はいはいする赤ちゃんの姿によく似せた、布のぬいぐるみ。
いまのひな人形は、このふたつのお人形のかたちから、生まれたっていわれています。
さいごに
このように、分かりやすく明快に説明しているのはなかなかないと思いましたので、記しました。
このように説明をしていますが、さあ幼いお子さまや大人の方も歴史はそんなにとおっしゃる方もいらっしゃいます。
ただ知識、情報をお伝えすることによって、ひなまつりについて今一度ゆっくりお考えいただけるならと記しました。
ひなまつりは、そんな風習、習慣があると思って下されば幸いです。
現在の毎日忙しい昨今、このような夢のようなお話しをお読み下さって、ほっと一息ついて下さったらと思います。
天児、這子は用事を災いから守り、このお人形がひな人形の始まりのひとつと考える説もあるそうです。
ともに乳幼児を守る人形とされ、ひなまつりにも飾られるようになります。
7月からリメイク・リサイズのお問い合わせをお受けしていますので、どうぞよろしくお願いします。