ひな人形について

おひなさまの飾り方のお話

 福井は大雪が続きましたが、今日現在は雪は一休みです。

 リメイク・リサイズのお問い合わせ、ご注文をお受けしました方々には、鋭意努力していますので、今しばらくお待ち下さるようお願いします。

 現在、お人形、お道具のリメイクはお受けしています。

 ご質問がございましたら、なんなりとお電話、FAX、メール等でお受けします。

 順々に進めていますので、よろしくお願いします。

 

Contents

おひなさまの飾り方

 1月2月になると、おひなさまの正式な飾り方のお問い合わせが多くなります。

 本日は、飾り方をご説明します。

 今年は正式に飾って何枚か記念撮影して、今年の3月3日以降にリメイク・リサイズされる方のご予約をお聞きしています。

 写真と文章でご説明します。

 

最上段

 ここには、内裏びなのお殿さまと、お姫さまがきます。お殿さまの冠は、纓(えい)がまっすぐ立つようにかぶせます。笏(しゃく)は右手、太刀は左の腰の袖の下にいれて、後ろの方はぴんとはね上るようにします。

 お姫さまの桧扇(ひおうぎ)は、開いて手にもたせて、手が袖に隠れているときは、袖の内側にはさみます。普通は、向かって左にお殿さま、右にお姫さまを飾ります。後ろには屏風を立て、両脇にぼんぼりと、二人の間には桃の花をさした瓶子をのせた三宝飾りを置きます。

 

二段目

 三人官女が並びます。これには両側が立つものと、真ん中が立つものとの二通りあり、もし座っている官女が一人なら、それを真ん中に、立っている官女が一人なら、それを真ん中に置きます。

 手に持たせるのは、真ん中の官女が三宝、右の官女が長柄の銚子、左の官女には加の銚子、間には高坏(たかつき)を置いて、桜餅や草餅など季節の和菓子をお供えしましょう。

 

三段目

 五人囃子の席です。これは雅楽の楽人のときもあります。向かって左から太鼓、大皮鼓、小鼓、笛、そして扇を持つ謡い手が右端にくるように置きます。

 

四段目

 随臣、お膳揃い、ひしもちを飾ります。随臣は向かって右が左大臣でおじいさん、左が右大臣で若者がきます。木目込人形で両方とも同じお顔をしている場合は、黒っぽい衣裳の方を右に置きます。

 冠は、お殿さまと同じにかぶせればいいですが、耳飾りのような緌(おいかけ)をつける場合もあります。

 左手には弓を持たせて袖にはさみ、矢は羽を下に右手で持ちます。背負い矢は、向かって右の肩から先が見えるようにさします。

 

五段目

 仕丁を飾ります。沓台(くつだい)を持っている仕丁が真ん中、向かって左に台笠、右に立傘を持たせます。

 

六段目

 食器やたんす、お化粧道具、茶道具などを置きます。

 

七段目

 御駕籠や御所車、重箱や桜橘を置きます。

 桜は向かって右(左近の桜)、橘は左(右近の橘)になります。

 御駕籠は向かって左、御所車は右、その間に重箱を置きます。

 

飾る時の注意

説明書は大切に保存する

 ひな人形には必ず飾り方の説明書や、取扱い書などが付いてきます。これらのものは、人形といっしょに大切に保存しておくことが必要です。毎年飾るときに、並べ方が分からなくなってマゴついたり、間違った取扱いをして人形をいためたりすることがありません。

飾る場所を工夫する

 部屋の中でも、直射日光の当たらない所を選んで飾りましょう。日光に当たると、どうしても人形の衣裳が変色したりいたんだりする原因を作ってしまいます。

 また部屋の大きさや、その使い方を考えに入れ、普段の生活の中で家族全員が楽しめる場所に飾りましょう。保存する場所にも心を配って下さい。

人形の顔などには直接指をふれない

飾るとき、人形の顔や金属の小物などに直接指をふれるのは、よくありません。指の油分がついて、汚れの原因になることがありますのでご注意下さい。

 

 今から7段をお買い上げの方には大変とお察ししますが、ご自分の7段をこうして飾られるのは、とてもお楽しみでやりがいのあるお仕事だと思います。

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