ご質問の中で多いご質問の一つに、おひなさまの飾り方、持ち道具のつけ方があります。
本日は、そのご紹介をいたします。
親王
「笏(しゃく)」は右手の親指と人差し指の間に差し込んで下さい。
「太刀」は左側の腰と袖の間に差し込んで下さい。(木目込の場合は付きません)
「檜扇(ひおうぎ)」は開いた状態で両手に持たせて下さい。(木目込の場合は開きません)
冠のつけ方
冠のひもは、絵のように親指と人差し指で輪を作ってからかけると簡単です。
冠をかぶせる時は上部を人差し指で軽く押さえながらひもを結んで下さい。
纓(えい)は冠の後ろ側の穴に差し込みます。(木目込の場合は外れません)
三人官女
左から順に加えの銚子、三方、長柄銚子になります。
「加えの銚子」は左手を開いている方の官女の右手に持たせます。
「三方」は座った官女の両手にはさみこむように持たせます。(なお、この官女の顔には眉毛はありません)
「長柄銚子」は左手を握っている方の官女に両手で持たせます。
五人囃子
左から順に太鼓、大皮、小鼓(こづつみ)、笛、扇になります。
「太鼓」は左右の手にそれぞれバチを持たせ、太鼓を台の上にのせ、お人形の前に置きます。
「大皮」は左手に大皮(絵のない鼓)を持たせます。口を開いている顔のお人形です。
「小鼓」は右肩の上に小鼓(絵のついた鼓)をのせます。
「笛」は両手の指の間に持たせます。持たせにくい時は手首が回りますので動かして下さい。
「扇」は右手に持たせます。口を開いている顔のお人形です。
烏帽子(えぼし)はゴムのものとひもで結ぶタイプのものとあります。
脇差はそれぞれ五人囃子の左腰に差し込みます。
随身
背矢は背中の帯に差し込みます。ひも付きの背矢は胴に回して結びます。
冠はゴムのものとひもで結ぶタイプのものとがありますが、追毛が頬の横に来るようにつけるのがポイントです。
太刀は左の腰と袖の間に差し込んで下さい。(ひもがついている場合は胴に回して結びます)
持ち矢は羽根の方を下にして右手に持たせます。
弓は左手に持たせます。
仕丁
左から順に台笠、沓台、立傘になります。
台笠は右手を挙げた仕丁の手に差し込むようにして持たせます。
沓台は両手を開いた仕丁の手にはさむように持たせます。
立傘は台笠と同様に左手を上げた仕丁に持たせます。
今回はおひなさまの飾り方、持ち道具のつけ方についてのべました。
ご質問等ございましたらお気軽におっしゃって下さい。
よろしくお願いします。